繰り返す23時台

昨日の土曜日の夜、パソコンの時計をじっと見ていた。
2017年2月19日日曜日は、2月の第3日曜日である。
週末がカーニバルと重ならなければ、午前0時はブラジル南東部とブラジリアを含む中西部の夏時間が終了する時刻である。
普段の週であれば土曜日が日曜日に変わる瞬間に、パソコンの時計がどうなるのかを見るつもりだった。

パソコンのタイムゾーンは(UTC-03:00)ブラジリアを選択してある。
ブラジリア時間2月18日23時59分59秒の次は、2月18日23時0分0秒だった。
fimhorarioverao

  1. 左 日本時間2017年2月19日10:59 夏時間終了前1分 この日1回目の23:59
  2. 中 日本時間2017年2月19日11:05 夏時間終了後5分 この日2回目の23:05
  3. 右 日本時間2017年2月19日11:59 夏時間終了後59分 この日2回目の23:59

約4ヶ月間続いたブラジリア夏時間UTC-02:00が終わって、ブラジリア時間UTC-03:00に戻った。
ブラジル北東部と南東部の時差がなくなった。
日本と比較して時差がちょうど-12時間になって、計算が楽になった。

イエス自身は十字を切ったか

ある日
OTTAVA(オッターヴァ)
の曲目リストを見たら、
「ウィルキンソン:イエスは十字を切り/クレド・イン・デウム・カノン(13声)」
というのがあった。

ちょっと待て、イエス自身は十字架にかけられたのだが、生前に十字を切ったことはあったのか?
弟子や信者を祝福することはあっただろうが、十字を切るジェスチャーをしたのか。
天に召された後、どこかで再臨した時の話だろうか。

検索したら、曲と作曲者についてWikipediaには次の記述があった。

Robert Wylkynson (sometimes Wilkinson) (ca. 1450 – Eton after 1515) was one of the composers of the Eton Choirbook.

Only four works survive:

  • 2x Salve Regina
  • Jesus autem transiens/Credo in Deum à 13
  • motet O virgo prudentissima

But these works show Wylkynson to have been “an extremely ambitious composer and a more than competent one.”

ラテン語の曲名”Jesus autem transiens”をGoogle Tradutorにかけた結果はこうなった。

en. Jesus passing
es. Jesús pasa
po. Jesus passagem
ja. イエスの受け渡し

十字を切ったなどとは一言も言っていないようである。

「イエスは十字を切り/クレド・イン・デウム・カノン(13声)」でなく、
「イエスは横切られ/クレド・イン・デウム・カノン 13声」という訳もある。

イエスは、聖書を読むとペドロ(ペテロ)の否認のように将来を見通しているから、本当に十字を切ったのかもしれないが、それを弟子が見ると絶対気がついて勘ぐって騒ぎ立てるだろう。
その事実が聖書に書かれていないことを見ると、やはり十字を切ったというのは誤訳でないかと思う。

「私を忘れないで」と黄熱が吠える

zika ジカ
dengue デング
chikungunya チクングニア
febre amarela 黄熱

ブラジルは熱帯病の宝庫なのだろうか。
その中で新旧世代の葛藤などがあるのだろうか。

ジカ熱・ジカウィルスについて書いたのは1年前だった。
ジカというウィルスは、かなり新顔の病原体だと思う。
それまで聞いたことがなかったからだ。

ジカについての報道の数はあの頃よりずっと減っているが、その被害はなくなったわけではない。
というより、これからである。
小頭症で生まれた子どもたちが、どのような成長をたどるのかはよく解明されていない。
何もかも手探りのようである。

これから雨季で高温になるとヤブ蚊が繁殖するから、まあ毎年の行事だけど、デングが流行りだすのであるが、今年はミナス・ジェライス州東部で「懐かしいやつ」が急にのさばってきた。

そいつは「黄熱」、英語では”yellow fever”、ポルトガル語では”febre amarela”、みんな意味は一緒である。
黄疸(po. icterícia)を伴う熱病だからそう呼ぶのだろう。

黄熱が「懐かしい」のは、別に自分が罹ったからではない。
今の若い人は知っているのだろうか、昔の日本人だったら誰でも知っている偉人伝のビッグネームだと思うのだが、野口英世がアフリカでこの病気を研究して、結局これに冒されて亡くなった話が忘れられないからだ。

ここから黄熱そのものの話になる。

  • 黄熱には、同一ウィルスであるが伝搬方法の異なる、森林型(silvestre)と都市型(urbana)がある。
  • 森林型は農村部で野生の猿から蚊の一種Haemagogusによってヒトに伝染する。
  • 都市型は黄熱の患者から蚊の一種Aedes aegypti(デング熱やジカウィルスを伝搬するのと同じ)によって別の人に伝染する。
  • 人から人への直接感染はない。
  • 致死率は20%とか40%とか言われて高く、効果のある薬剤はない。
  • 対策はワクチン接種で効果は高く、ブラジルのメディアでは100%と言っている。
  • 卵アレルギーで予防接種できない人でも、もう一つの対策は蚊に刺されないようにする。
  • 現在ミナス・ジェライス州東部で発現したのは森林型。
  • 2017年1月14日夜のニュースのミナス・ジェライス州保健局発表による州内の今回の流行は、黄熱と思われる死者数38人、確認した黄熱患者数133人。

ブラジルでは黄熱の予防接種はどこの保健所でもやっていて、無料である。
一方、日本から黄熱汚染地域へ旅行する人は渡航10日前までに予防接種を受けて、国際証明書を持っていくことになる。
東京検疫所のサイトによると、証明書発行料を含んで11,180円かかる。

今日まで全く知らなかった非常に重要なことがある。
オリンピック2016リオデジャネイロ大会のためにできた措置のような気がするのだが、世界保健機関は、大会の1ヶ月前の2016年7月11日から、黄熱の予防接種証明書の有効期間は、これまでは「接種後10日から10年まで有効」としていたのだが、「接種後10日から一生有効」と改定された。
重要なのは、改定前後でワクチンは同じなので、これまでの10年期限の証明書でも所持していれば、再接種とか証明書更新とか書き加えとか全く必要なしに生涯有効となることである。

ミナス・ジェライス州東部の黄熱発生地域では、予防接種を求める住民が保健所に大行列を作っている。
そしてブラジル保健省の立場はWHOの立場と異なって、時が経つと予防効力が落ちるおそれがあるので10年経ったら再接種をするのだが、3回目の接種は必要ないと指導している。
このブラジル保健省のページは年齢、接種歴、居住地によってかなり複雑な処方をしているのだが、簡単に言えば上の通りになる。

ネットで調べたくらいではわからないのだが、日本のワクチンとブラジルのワクチンは一体同じものだろうか?
日本で1万円以上もするものが、ブラジルで無料でできるところが怪しい。
一方が強い生ワクチンで、もう一方が死にかけて効き目が消えかけているワクチンとか、そういった違いがないと誰が言えるだろうか。
だからブラジルのワクチンの有効期限が10年なのだろうか?
謎である。

わがミナス・ジェライス州西部ではまだこの病気の流行は見られないが、予防接種カードを探してみた。
家族全員2回の接種を済ませたことがわかった。
だからもう一生涯、黄熱の予防接種は必要ない、はずである。

2017年のブラジルの祝祭日

2017年のブラジルの国定祝祭日及び任意休日がブラジル連邦政府の広報ページに発表されたので紹介する。

一応このリンク先は公務員向けに書かれたものなのだろう。
「休業日は基幹業務の提供に影響を与えてはならない」と書いてある。
何かというと休みたがる、ストやり放題・馘首無しのブラジルの労働貴族である公務員には、この言葉をしっかり守ってほしいものである。

連邦政府の官報の当該ページはここにある。
公布日は2016年11月29日で、昨年より1ヶ月早い発表だった。

一連のキリスト教関連の移動休日は、2016年より19日遅くなる。
たとえば2016年の灰の水曜日は2月10日、2017年は3月1日であるので19を足した日になる。

1 1月1日 Confraternização Universal 世界友好の日 FN
2,3 2月27-28日 月火 Carnaval カーニバル PF
4 3月1日 Quarta-feira de Cinzas 灰の水曜日 14時までPF
5 4月14日 Paixão de Cristo キリスト受難の日 FN
6 4月21日 Tiradentes チラデンチス FN
7 5月1日 Dia Mundial do Trabalho 世界労働の日 FN
8 6月15日 Corpus Christi キリスト聖体の日 PF
9 9月7日 Independência do Brasil ブラジル独立の日 FN
10 10月12日 Nossa Senhora Aparecida アパレシーダ聖母の日 FN
12 11月2日 Finados 死者の日 FN
13 11月15日 Proclamação da República 共和制宣言の日 FN
14 12月25日 Natal クリスマス FN

注:FN = feriado nacional 国定祝日、PF = ponto facultativo 任意出勤

毎年必ず日曜日に重なる復活祭は、日曜日であるがために連邦政府の祝日リストにはのっていないので、この表にものせない。
復活祭を含むキリスト教の一連の移動祝日はここにのせる。

上の連番で11が欠けているが、10月28日が公務員の日というのになっていて官報にはのっているのだが、民間は休日でもなんでもないので、この表からは外してある。
役所に用事のある人は注意、この日は閉まる。

feriado nacionalは国定休日であるが、ponto facultativoは任意出勤で、休日になったり勤務日になったりは職種・職場によって異なる任意休日のことだ。
任意だからといって、勤め人が職場の決まりを無視して勝手に休んで出勤扱いになることはない。

灰の水曜日の14時まで任意休日というのは、午前中は前夜火曜日のカーニバル大騒ぎの疲れを癒す時間となっており?、銀行・官公庁や商店などは午後2時から開店する習慣があるからである。

同様の習慣により、12月24日と31日は、それぞれクリスマスと新年のイブという理由で、半日で就業終了という職種が多い。
官報に載る14の祝日リストにはそれらは含まれていない。
銀行は、24日は開店時間短縮、31日は年末決算のために就業するものの店舗は開かないので支払い・送金などに注意が必要である。

当表の連邦政府が定める全国一円の休日のほかに、各地で市と地方の記念日が数日定められていることが多い。

下のリンクで、月齢付き2017年(及び任意の過去・将来年)カレンダーを閲覧・印刷できる(英語・ポルトガル語)。
http://www.timeanddate.com/calendar/?year=2017&country=33

国名混同談義

「姪っ子の〇〇ちゃんがドイツへ行くんだって。
旅費・生活費全部出るんだって。」
「えっ?どこだって?」
ドイツ、ドイツだってよ。」

という会話があった次の日だった。

「姪っ子の〇〇ちゃんがアルゼンチンへ行くんだって。」
「ちょっと待った、きのうはドイツだと言っていたぞ。」
「ドイツじゃなくて、アルゼンチンなんだって。」

ドイツとアルゼンチンでは全く違う。
ブラジルからドイツは飛行機でないと行けないが、アルゼンチンへならバスで行けるし、地続きの国境から徒歩で入国できる。
両国とも、フットボールでブラジルの大ライバルであることくらいしか共通点はない。

日本語では、どうしてドイツとアルゼンチンと混同するのか?ぜんぜん違うのに、と思うだろう。
ポルトガル語ではそれぞれ、AlemanhaとArgentinaであって、読みはそれぞれ「アレマーニャ」と「アルジェンチーナ」と頭韻脚韻を踏んでいるし、混同しやすいような気もする。

よく混同する二カ国ペアの代表は、オーストリアとオーストラリアだろう。
しかしこれはポルトガル語ではそれぞれ、ÁustriaとAustráliaで、アクセントの位置が全く違うから混乱することは少ない。

この前のリオ・オリンピックでは、確かフットボールで日本と対戦するナイジェリアの国歌演奏で、ニジェールの国歌がかかったと、リオ・オリンピック運営のユルさが日本で笑いものになったことがあった。

たしかに日本語では、ナイジェリアとニジェール、ぜんぜん違うでないか、と思うかもしれない。
これはポルトガル語ではそれぞれ、NigériaとNíger、「ニジェリア」と「ジェル」と、アクセントの位置は異なるが、綴りは共通していて、そのためにそそっかしく地理に疎いスタッフが国名の頭だけ見て、国歌を取り違えてしまったのでないかと思える。

ちなみに日本語では親父ギャグネタのアルジェリアとナイジェリアは、それぞれ、ArgéliaとNigériaと、アクセント位置は同じだが、子音がlとrの違いがあるから、しっかり覚えなければ筆記することができない。

昔誰か経済人が日本経済新聞の私の履歴書のような記事で書いていたと思うが、南アメリカのパラグアイとウルグアイが似ていて地図の上で混同する、どうして記憶するか?という問題があった。

答えは、「貿易するんだったら海があったほうが有利だろう?ウルグアイには海がある。だって『売る買い』って言うくらいだからな。」とオヤジが喜々として言いそうな文句であった。
まあこれで地理の点数が上がって後に社長になれたのなら、笑って済まそう。
世の中にはパラグアイとウルグアイをしっかり区別できても、社長になれない人が大勢いるからだ。

2017年のキリスト教移動祝日

2017年のカーニバルはいつかな、と気になる人もいるだろう。
それだけ知りたいならズバリ、米国のカーニバルの本場ニューオーリンズのサイトがあって、向こう10年のMardi Gras(マルディ・グラ)の日付がここでわかる。

カーニバルがキリスト教行事かというと巨大な疑問であるが、少なくとも日付の決め方だけはそうである。
そしてキリスト教行事の中には、毎年、天体の月の動きに応じて日付が移動するものがある。

年の後半にある、だれでも知っているクリスマスは12月25日(ブラジルの祝日)、ブラジルでは死者の日(Finados)と呼ばれる万霊節は11月2日(ブラジルの祝日)―これは日本ではここのところ新顔行事で賛否両論のハロウィン(10/31)-万聖節(11/1)-万霊節(11/2)の一連としたほうがわかりやすいだろう―と、毎年同じ日付に決まっているが、年の前半にある宗教祝日は移動するものが多い。

2017年の移動宗教祝日を下に一覧表にした。
復活祭の日、2017年ならば4月16日日曜日が、すべての移動祝日の基準になっていると言ってよい。
2016年より19日遅い。
2017年の3月分点、つまりUTCの春分の日は3月20日、その次の満月の日は4月11日だ。

ブラジルで国定祝日(feriado nacional – 下表ではFN)、任意休日(ponto facultativo – 下表ではPF)になっている日と、特に休日になっていない日がある。
任意休日というのは、職種組合や職場によって、休日とするか勤労日とするか異なるのだが、大部分の勤め人にとっては、普通の休日と変わらない。

行事 日の決まり方 2017年 休日種類
カーニバルCarnaval 週末から灰の水曜日前日4日間 2月27-28日月火曜日 PF
灰の水曜日Quarta-feira de Cinzas 復活祭46日前の水曜日 3月1日水曜日 14時までPF
四旬節Quaresma 灰の水曜日から復活祭前日
枝の主日Domingo de Ramos 復活祭7日前の日曜日 4月9日日曜日
聖週間Semana Santa 枝の主日から復活祭前日
キリスト受難日Paixão de Cristo 復活祭の2日前の金曜日 4月14日金曜日 FN
復活祭Páscoa 北半球春分の次の満月の次の日曜日 4月16日日曜日
ペンテコステPentecostes 復活祭の49日後の日曜日 6月4日日曜日
キリスト聖体の日Corpus Christi 復活祭の60日後の木曜日 6月15日木曜日 PF

ロナウジーニョの夢と現実

最近見たロナウジーニョ関係の見出しである。

ロナウジーニョがドタキャン?体調不良で来日中止

日刊スポーツ 12/7(水) 20:39配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161207-01748788-nksports-socc

ロナウジーニョ、飛行機事故シャペコエンセでのプレー申し出

スポーツ報知 12/2(金) 20:15配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161202-00000199-sph-socc

でもここのところ、数か月前からテレビでよく見るのは次のビデオクリップなのだが、ここから抜け出すのは大変なんだろうね。
セメントを買って30万レアル当てよう、というキャンペーンである。

Ronaldinho Gaúcho na promoção Vida de Bacana – Cimento Montes Claros


“To ralando!”(苦労してるぜ!)と言ってもあんまり苦でなさそう、と言うかこれは寝そべっているロナウジーニョが見た夢なのか?