ブラジルの運転免許証更新

ブラジルの運転免許証の有効期限は、最後に受けた適性検査の期限となる。
通常は5年である。

今回更新をしたので手続きを書いておこう。
ちなみに料金などはミナス・ジェライス州のものであるから、州によって多少の上下はあるかもしれない。
ほかの州では手続き自体が異なっていることもありうるので、別の州に住む人は調べてもらいたい。

適性検査の前

運転免許証期限の1ヶ月前に、ミナス・ジェライス州交通局(デトラン DEpartamento de TRÂNsito de Minas Gerais – DETRAN/MG)は更新予告通知状を発送する。
この予告通知状にはデトランのサイトで行う手続き方法が説明されている。

デトランのサイトにアクセスして、予告通知状に書かれた方法で手続きを進める。
適性検査場所であるが、都市の選択はできるが、少なくとも当市では市内のどの検査場かの選択まではできない。
日本の運転免許試験場と違って、適性検査場は街角のクリニックといった規模であるので、多少大きな都市には複数ある。
適性検査時刻の予約を行う。
今回は前回より近くの検査場で、翌営業日は無理だったが2日後の営業日に予約できた。

入力を終えると、適性検査日時場所の指定が入った州税納付書がダウンロードできるのでセーブ・プリントする。
家のプリンターが故障していたので、ファイルをフラッシュメモリに入れてコピー屋へ持って行きプリントした。

州税納付書を取引銀行のATMへ持って行き、免許証発行手数料(2016年10月現在R$72.26)を納付する。

適性検査指定期日の前に指定検査場へ電話して、検査手数料と支払い方法について問い合わせる。
2016年10月現在R$109.11となっていた。
支払いはクレジット/デビットカードや小切手では不可で、当日の受付で現金のみと言われる。
融通がきかない。

適性検査当日

指定した日時場所へATMの払込証明を添付した州税納付書と現金、忘れていけないのは現行免許証のコピーを持って行き、適性検査を受ける。
現行免許証のコピーについては更新予告通知状にも州税納付書にも、持って行けと一言も書いてない。
しかし適性検査場に行ったらコピーを持っているか聞かれ、持ってないと言ったらコピー代もらうよと大学前のコピー屋の4倍もする40センターボを取られた。
というか、検査手数料R$109.11のお釣りを適当にごまかすというか丸めるために109レアル50センターボとしているのだろうと想像はついたが、40センターボで喧嘩して更新できなかったりしたら丸損なのでおとなしく支払う。

問診票を渡されるので、みんなこれは嘘つくだろうなと思いながら、既往症とか、薬物をやっているとか、酒を飲むとかの質問に答えていく。

記入して真実であることを宣言すると署名した問診票を渡すと、検査の順番を待つ。
時刻指定してあるので程なく呼ばれる。

機械をのぞいて行う視力検査は片目ずつ、一行4文字が上下2行に並んだのを読む。
下の行の文字は上の行より大きな字である。
読めないというとより大きな字の画面が出てくるのだが、4つの中のどの段階の字を読むことができたら合格なのかは不明であった。

次いで信号の色が順番に出てくるので色を答える。
日本で信号の色といえば赤青黄色であるが、出てきた順に緑、橙、赤と答えた。
どうして言いやすい黄色(amarela)と言わないで発音の難しい橙色(laranjada)と答えたのかよくわからない。

視力はこれで終わりで、握力強化器具のような二本のバーを片手で握るテストがある。
何キロ必要かは分からないが、きゃしゃな女性でも握れるくらいのものであるはずだ。
最後に血圧を測定して適正検査はお終いである。

別室に通され、カメラ、スタイラスと感圧パネルの付いたパソコンの前に座って、運転免許証にプリントされる顔写真を取られて、スタイラスでパネルにサインをする。
これから5年間運転免許証にかっこよく写りたいのだったら、マシな服を着て行き写す前に髪を整えなければならない。
もっとも首から下はほとんど写真に入らないが。

適性検査の後

5から10営業日後に、デトランサイトで書き込んだ住所宛に郵便で配達されると説明された。
その言葉通りに翌週書留で新免許証が届いた。

5年前には写真持参であったが、今回は写真撮影は実地で行われた。
5年後の手続きも同様であろうか、誰も知らない。
今回2016年、支払った手数料の合計はR$181.37(+コピー代1枚分)であった。

普通の人、つまりブラジルの運転免許のカテゴリーA(二輪)とB(普通)の免許証更新には関係ないが、職業運転手にはもう一つ厄介な検査がある。
職業運転手とは運転免許のカテゴリーC(大型貨物)、D(大型乗用)、E(牽引)である。
腕の体毛をカミソリで少量剃られて、薬物が残留しているかの検査が行われる。
1センチ長の体毛や毛髪で1ヶ月間の薬物使用歴がわかるとされる。
この検査が高額で、350~550レアルするらしい(パラナ州2016年3月の記事から)。

女性の乳を触って感謝される

国が推奨しない「乳がん視触診」、市区町村の半数が継続
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6216932

==2017年3月19日編集==
日本では乳がん視触診は推奨されていないのか。
良からぬことを考えるスケベな医者がいるのだろうか。

小学教師「乳がん検診装い」少女2人”胸触る”「間違いありません」初公判 北海道旭川市
北海道文化放送 3/17(金) 11:56配信

こんな事件が起きるのだったら仕方ないのかと思ったのだが、欲望全開の医者や教師のせいではなく、視触診は早期発見の効果は薄いことが、国が推奨しない理由である。
先進国ではほとんど行われていない、とも書いてある。
==2017年3月19日編集部分終わり==

先進国ではないブラジルでは全く反対である。
ちょうど昨日テレビニュースでこんなのを見たばかりだ。

国立がんセンターによると、60%以上の人が自身の検査にて乳がんを発見した
Mais de 60% descobriram câncer de mama pelo auto-exame, diz Inca
http://g1.globo.com/jornal-hoje/noticia/2016/10/mais-de-60-descobriram-cancer-de-mama-pelo-auto-exame-diz-inca.html

日本と異なるのは触診を行うのは医者だけではない。
主として本人またはパートナーが行うのである。

ビデオに登場するマリステラさんは5年前に触診で乳房にしこりを発見した。
「38歳のときでした。
本当のことを言うと、発見したのは夫です。」
どんなシチュエーションで夫が妻の乳房のしこりを発見したのかは言ってくれなかった。
彼女はすぐに化学療法に続いてガンの摘出手術を行うことができた。
ガンは初期のものだったが成長は早くて、最初2センチメートルくらいだったのが1ヶ月半で5センチ位まで達したと回想する。

INCA(国立がんセンター)による研究では(ガンを患う人の)66.2%の人が自分またはパートナーが触診で発見しているという。
触診ではしこりの大きさが1センチ位から発見できるという。
もちろん触診も大切だが、マンモグラフィを全く頼らなくても良いわけではない。
95%の初期ガンはマンモグラフィによって発見されるとマストロジスタが説明する。
女性の30%はマンモグラフィまたは類似の画像検査によって初期乳がんを発見されるという。

マリステラさんは病院に定期検診に行ってインタビューを受ける。
「病院の治療となによりも夫が私の命を救ってくれました。」
昔乳房を触ってしこりを発見してくれた夫に恥じらいなど全く無くあっけらかんと感謝している。
ブラジル人が一般に性生活に熱心で開放的であることには、ちゃんと利点があるのだ。

乳腺を専門に扱う医学分野をポルトガル語でmastologiaというのだが、Wikipediaで調べてみるとこの単語の説明が出ているのは、ポルトガル語の他にはドイツ語、スペイン語、フランス語とイタリア語だけである。
乳腺科とは日本にはない専門科目であり、英語にも対応する単語がないようである。

巨乳好きが多いと思われる日本に乳腺科がなくて、大尻好きのブラジルに乳腺科があるのは不思議でないか?
本ブログ記事タイトルを見て早とちりした人よ、触って感謝されるのはパートナーだよ、全然知らない人を触ってはいけないよ。

不審なエチオピア航空便

怪しい乗客たち

サンパウロのグアルーリョス国際空港に到着して入国審査場へ行くと、ブラジル人の列と外国人の列が分かれている。
機械による自動入国手続きもあり、ブラジル人の列の進むのは極めて速く、パスポートには入出国スタンプすら押されない。
一方外国人の行列はなかなか進まない。

その外国人の列からも離れた一角に固まっている十人くらいの人々がいる。
ほとんどが男性だが、若い女性もいた。
どうも何らかの書類の問題があってすんなり入国させてもらえないで厳重審査に回される人たちのようである。
この連中がすべてエチオピア航空便の乗客であるかは確かではない。

その中のひとりはブラジルの入国審査を行う連邦警察官に、「さっきから3回もここで携帯を使うなと言っているだろう、分からないのか?今度使ったら携帯は没収するぞ」とどなられている。言われた当人の国籍はわからなかったが、ポルトガル語で言われて一体理解しているのだろうか、と気になった。

別の機嫌の良い入国管理官に後から、永住権を持つ外国人はブラジル人の行列に入って良いのだと言われた。
外国人の列には様々な書類を持った観光やそれ以外の目的の外国人が大勢いて、その書類審査に時間がかかるが、永住資格で外国人登録のある人だったら審査が簡単だからと説明された。
納得したが、今度旅行するときに思い出せるだろうか?

怪しまれる手荷物

入国手続の後、手荷物を受け取って、頼まれた香水を免税店で買ってから税関へ行くと、係員が預け荷物の行先票を一つ一つ点検して、私達の持っている荷物は機内持ち込みも含めて全部X線機器に通された。
危ないものを隠していたわけではないので大丈夫だったが、検査後何事もなく通してくれた。

あまり注意して聞いていなかったのだが、到着後空港内放送で「エチオピア航空ETxxx便で到着した乗客の荷物はすべてX線機器に通します」と言っていたことを思い出した。
ET便なんて名前からして怪しい、などとふざけている場合ではない。

大麻やコカインのような植物由来の薬物であったら、他の南米諸国からブラジルに入国して、欧州などに輸出されるというルートがあるだろう。
FantasyじゃなかったecstasyやLSDのような合成薬物はどこで生産されてどこへ持ち出されるのか、見当がつかない。
武器や薬物について、アフリカが流入元になっているとはあまり考えられない。
第一武器などなら出発地の空港で検査されればすぐに引っかかるはずである。
しかし蟻ん子のような個人持ち込みを探しているのだろうか。
貴金属や宝石または現金の形で不正な資金が流入するのだろうか。
荷物は出発地からサンパウロまで開けられることはないから、アフリカではなく、東京や香港が疑われているのだろうか。
謎である。

しかし、エチオピア経由便の荷物には、連邦警察(入国管理)と連邦歳入局(税関)からきっと何か目をつけられる特徴があるのだろう。
エチオピア航空は初めてだし、たまにしか旅行しないのでこれが通常のことかどうかは不明である。

エチオピア経由考

エチオピア航空でブラジルから日本往復の旅をした。
この経路は2つの便に分かれている。
しかし預け荷物は最終目的地まで行くので、アメリカ合衆国経由便のようにいちいち荷物の受け渡しをする面倒さは無い。

  • 成田から香港(4h45m)経由アジスアベバ(10h05m)行き
  • アジスアベバからロメ(5h30m)経由サンパウロ(7h40m)行き

アジスアベバ Addis Ababa - エチオピアの首都、アフリカ連合の本部がある大陸の重要都市
ロメ Lomé - 西アフリカのトーゴ共和国の首都
カッコ内に示した時間はその飛行区間の所要時間で、待ち・乗り換え時間などを含まない。

香港の忙しさは中国人の特性

香港停泊は1時間、通しの乗客は機内に留まるように言われ、この間に乗客の乗降と機体の給油が行われるが、やたら大勢の係員がどやどやと機内に入ってくる。
掃除係りはビニール大袋を持って席の間を回っているから、ゴミがあれば渡してスッキリする。
確認はしなかったが、便所掃除もしっかり行われているようである。

乗客リストとシールを手にした係員は、既に乗っている乗客に搭乗券提示を求めて、本来の座席をマジックで書き込んだ丸いシールを無造作に乗客の腕とかに貼っていく。
なかなかきっちりと管理するんだなと最初は思ったが、きっと中国人は座席指定など全く無視して勝手に空いている所に座るだろうから、こうでもしないと誰がどこに席を取っているか把握できなくなり、後から乗ってきた客と喧嘩が起きないとも限らないから仕方なくこんな手間を掛けているのだろうと思うに至った。

香港からアジスアベバに到着したときには、まだ機体がタクシング中でベルト着用サインが消えないうちに、大勢いた中国人乗客は一斉に立ち上がって頭上の荷物入れを開けてわさわさ降機準備を始めてしまって、エチオピア人のCAが「お願いですから座っていてください」と英語で言っても相手は大勢、ほとんど言うことを聞く人がいなかったところから、香港空港の係員の念の入った座席管理も身勝手な中国人対策ではないかと思えてしまうのである。

しかしサンパウロから7時間半も飛行したのにろくに便所掃除が行われない(確認はしなかったがそう思われた)のんきなトーゴのロメよりは、けたたましい香港の掃除軍団の仕事は便所がきれいになるだけ数倍気持ち良いと思った。

エチオピア航空の拠点、アフリカの大ターミナルであるアジスアベバ国際空港はかなりカオス

アジスアベバ空港に駐泊している飛行機は、ざっと見て十機以上もあったが、ほぼすべてエチオピア航空の機材であった。

到着・出発は第2ターミナルとなっていて、横に第1ターミナルが見えたがトランジットのためそちらへ行ってみることはできなかった。
きっと第1ターミナルは国内線専用なのだろう。

第2ターミナルの建屋であるが、ちょうど先ごろ終了したリオデジャネイロ五輪の施設のように、屋根下に構造材がむき出しに見えるような簡素な構造である。
堅牢な壁は一切なく、可動式間仕切りとドアや引き戸からなる区画は、イベント会場には好都合そうであるが、マイレージ高級会員のプレミアムラウンジであっても全く同じで、開け放たれた質素なドアから垣間見ると、多少豪華なソファと、飲み物と軽食のカウンターが備え付けてあるだけの、かなりがっかり仕様であった。

スペースに比較して人が圧倒的に多いので、出国手続き後で保安検査・搭乗ゲート呼び出し前の待合スペースは、軽食しか出さないと思われるレストランや貧相な免税店と密集していて、保安検査後のゲート前待合室とはガラス仕切り壁で区切られているのだが、向こう側もこちら側同様に人が密集しているので、全く落ち着かない。

町内会のバザーの商品陳列が十倍マシにみえるような、飾り付けなど気を使わない、全く売る気のなさそうな、どこも代わり映えしないくせに数だけはいくつもある免税・おみやげ店を一周りして、通りかかった時間のせいか食べ物が大方片付けられたビュッフェが20ドルもするのに幻滅すると、もうすることがなくなる。
デッキ・チェアのような形の、くつろげそうな、しかしだいぶ色の褪せた安楽椅子を運良く占めることができれば、搭乗時間まで一眠り仮眠することができる。

10時間以上空の窮屈な旅を続けて、うんこくらいは強固な大地の上の静かなトイレ個室でしたい、という人は多いだろうが、全く期待できない。

当初トイレとして作ったスペースが圧倒的に足りなくなったのだろう。
本来のトイレの横に、ちょうど仮設トイレのような高床式の、急な急造スロープをあがって入るトイレが増設してある。
そんな増設トイレが2カ所はあった。

増設でも仮設でも清潔で混雑なく気持ちよく使えるのだったら構わない。
絶え間なく掃除のおばちゃんが出入りして床を掃除しているのに、狭い空間に利用者が多すぎるので人はぶつかり合い、床は一向にきれいにならない。
言ってみれば、駅便所のなかでも下に当たる清潔さ程度だろうか。
サンパウロのグアルーリョス国際空港が天国に思える。

すっぽりかぶる前開きのないガウンのような形の、当地の典型的衣装のおっさんが、サンダルを片足づつ脱いで洗面台の上に足を持ち上げて洗っていたのはご愛嬌である。
蛇口をひねれば水が出るのに素直に感謝して、こういうところでもうんこしたり歯を磨いたりできないとアフリカ大陸の旅行はできないのであろう。

搭乗券と案内モニターに表示される第14ゲート前は、人が団子状態になっている。
普通一つのゲートには一つの直前の便の乗客しか案内しないと思うのだが、どういうわけか複数の便の乗客が複数の列を作っているようなのである。
搭乗中の便名の案内モニターをゲート直下に付けたら良いと思うのだが、予算が足りないのか、あくまで仮設であるからか、それが無いために無用な混雑を引き起こしているように思えた。

ロメ国際空港は西アフリカのハブ空港

ロメ国際空港に駐機している飛行機の中で大型のはエチオピア航空、小型のはアフリカ大陸シルエットの横にASKYと書いてあるASKY航空であり、これは「西アフリカ諸国の政府が主導し設立した」とWikipediaに書いてある。
ここがハブ空港である証拠に乗り降りする人がかなり多い。

行きの旅程中、隣りに座った人たちの素性は次のとおりだった。

  • サンパウロ→アジスアベバ ブラジル人の年配女性二人
    アジスアベバからエジプトのカイロ行きへ乗り換え、カイロに住む友人を訪ねてピラミッドなどを観光すると言っていた。
  • アジスアベバ→香港 中国人青年が一人、アフリカ勤務で帰省の旅か?
  • 香港→成田 一人で三人がけ席を専有できた。

帰りの旅程中は次のようだった。

  • 成田→香港 隣人なし。
  • 香港→アジスアベバ ポルトガル語も英語もよくわからない中国人青年が一人、アフリカの勤務地へ戻るのか?
  • アジスアベバ→ロメ 別の中国人青年、他の大陸から来たのか、アフリカ大陸内での移動かは不明。
  • ロメ→サンパウロ 隣人なしでゆったり。

大きな中国のプレゼンス

上に書いたように、乗客にはアフリカで乗降する中国人が多い。
香港で搭乗して、アジスアベバやロメからアフリカ各地に散っていくのだろうか。
空港内表示にも中国語は当然のように併記されていることが多い。
免税店には中国の酒や煙草の宣伝が大きく掲げられている。
アフリカで働く中国人が帰省のときに土産にするのだろう。

第2ターミナルの混雑さを見ると、現在の3倍位のスペースがあっても良さそうである。
アジスアベバ空港の拡張工事は進行中で、工事現場を囲む塀には、アルファベットと漢字で建設会社の名称の看板があるが、現地語であるアムハラ文字(ゲエズ文字)での表示はないのが悲しい。
空港の改良は中国の力を借りて行われてゆくのだろう。