2013年12月発表、ブラジル携帯会社順位

シェアを重視して自分の携帯のキャリアを選びたいという人に、これを見てほしい。

Brasil tem mais de 270 milhões de linhas de telefonia móvel
http://economia.ig.com.br/2013-12-31/brasil-tem-mais-de-270-milhoes-de-linhas-de-telefonia-movel.html

ブラジルの移動体アクセス数(acessos móveis)-アクセスという単語は、Anatelの発表記事ではセッションではなく契約者数という意味-であるが、2億7,052万に達したという記事だ。
今日12月31日のAgência Nacional de Telecomunicações (Anatel) 国立テレコミュニケーション庁の発表による。
Anatel発表のデータをみると興味深い事実がみえる。

大部分はプリペイド(pré-pagos 複数形)で78.37%、残りが後払い(pós-pagos)であるのが、ブラジル携帯契約方式の特徴だ。

ブラジル全住人1人あたりにすると1.3624回線である。
言われると怒る人もいるだろうが、役人天国の連邦共和国首都の連邦区(Distrito Federal)の住人は、ブラジルの全州の中でただひとつ、一人当たり2回線を超える2.2142回線を所有しており、最貧州の一つといわれる、ブラジル北東部のマラニョン(Maranhão)州は、全州の中でただひとつ、一人当たり1回線を下回る0.9697回線を分け合う。

移動体ブロードバンド(banda larga móvel – WCDMA, 3Gデータ端末, LTE)の数は9,640万、その中で92万3千はLTE(4G – 第4世代)である。
有力な通信方式はGSMで61.33%、次にWCDMA(3G)で32.70%、残りは、クレジット・デビットカード通信端末(3.02%)、3Gデータ端末(2.60%)、LTE(4G)(0.34%)などを含めて、6%に満たない。

ブラジルの移動通信サービスのシェアは次の表のようになった。

順位 キャリア 13年11月 12年4月
1 Vivo ヴィヴォ 28.71% 29.75%
2 TIM チン 26.99% 26.89%
3 Claro クラロ 25.23% 24.48%
4 Oi オイ 18.55% 18.57%
5 CTBC セテベセ 0.36% 0.28%
6 Nextel ネクステル 0.09%

数字からは3強1弱他泡沫の印象を受けるが、Oiは元々別々だった、ブラジル国土の約半分の州で最優位の固定電話会社(Telemar)と携帯電話会社(Oi)が合併したものなので、州によって強いところ、弱いところがあるが、数字ほど弱いという印象はない。
リオデジャネイロを旅行するとわかるが、公衆電話はどれも「オイ」と書いてあって、そのたびに呼ばれた気分になる。
大井さんは電話会社オーナーになった気分が味わえるだろう。

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メガセナ、当たったらどうしよう

最近ブラジルでも話題になったのは、アメリカ(合衆国)の賞金額史上第2位のくじだった。
あれは当選者が二人(あるいはチームで賭けていたら二組)が賞金を分ける結果であった。
アメリカのくじは、大多数の州では当選者の名前を公開する決まりになっているという。
インチキの疑いをかけられないようにするためと理由がついている。

ブラジルにもくじはある。
連邦貯蓄銀行 Caixa Econômica Federal 略してカイシャあるいはCEFが主催するくじはいろいろあるが、賞金額が大きくなリがちなのはなんといってもメガセナ Mega-senaである。

セナというと、これも事故死したから不運ともいえようが、F1ドライバー、アイルトン・セナ Ayrton Sennaが有名である。
しかし彼とは別に関係はなく、senaというと6つ組の数字のことである。
ついでに言えば、5つ組はキナ quina、4つ組はクアドラ quadra、3つ組はテルノ ternoという。
服装三つ揃いもテルノである。
どうして3つ組だけ男性名詞、他は女性名詞なのかは不明だ。
ポルトガル語の感性では、女性は多数で群れる、ということなのか?

メガセナは、1から60までの60個の数字から6個の数字が当選数字として抽選される。
くじを買う人は6個以上の数字をマークシートする。
6個の数字をマークする最低賭け金は2レアルである。
そのときの6個数字命中確率は、60から6つを取る組み合わせであるから、50,063,860分の1という、航空機事故に遭ったり雷に打たれる確率より低そうな数字である。

日本同様、ブラジルでも当選者は自分から望まなければ匿名でいられるはずである。
ところが、なかなかそうは簡単に匿名ではいられず、宝くじで高額賞金を当てた幸運者とやっかまれることがある。

ある当選者は、この際にうまくいっていない妻と別れ愛人と新生活を計画して、速攻で妻と離婚してから賞金を受け取り、愛人と逃亡したが、裁判からは逃げられなかった。
ある当選者は、しばらく豪遊してから知り合ったばかりの若い恋人と結婚したが、新妻の愛人と共謀で毒殺された。
多くの当選者がたどる運命は、にわかに親戚や友人が寄ってきて借金を迫り、誰も金を返さないので人間不信に陥る、というものらしい。

そして今回の「幸運のち凶運者」である。
左官としてごく普通の生活をしていたAさんは、メガセナで6百万レアルの賞金を当てた。

Aさんは、当選したと言って浮かれたりしないで、仕事も止めずに、地道に目立たない生活を続けていたと言う。
どこでどう誘拐犯から目をつけられたのかは、今までの報道では不明だが、Aさんは兄弟の一人とともに誘拐された。
犯罪が起きたのは、サンパウロの国際空港の名で知られる、サンパウロ大都市圏のグアルーリョス市内だ。

クリスマスイブの24日、誘拐犯グループは、別件捜査していたサンパウロ州民事警察により、被害者兄弟を監禁していた隠れ家を包囲され、銃撃戦の後、犯人1人死亡、1人逮捕、1人あるいはそれ以上?逃亡し、警察側と監禁されていた被害者兄弟は別条なかった。

警察の捜査によると、誘拐犯グループは人質から50万レアルを身代金として奪おうとしていた。
その後、テレビのニュースでは、Aさんは賞金の残りを寄付することにした、とのことだった。

ここ数年、大晦日に抽選会が中継される、Mega da Virada 年越しの大メガセナ、というのが恒例になっている。
今年の一等賞金総額は2億レアルと予想されている。
年越しだけあって?賞金繰越はなく、セナ当選者が複数だったら等分し、セナ当選者がいなかったらキナ当選者で分配することになっている。

そこで私も運試しだ。
万が一、いや五千万が一当選したらどうしようか、金の使い方を考える前に、金の隠し方、といっても、壺に入れて庭に埋める、とかいうのではなく、秘密を固く守れそうな銀行選び、身の処し方といったものであるが、ポーカーフェイスのしかた、誘惑に負けない態度、実にいろいろなことを考えておかなければならない。

2014年のキリスト教移動祝日

キリスト教行事の中には、毎年、天体の月の動きに応じて移動するものがある。

年の後半にある、だれでも知っているクリスマスは12月25日、ブラジルでは死者の日(Finados)と呼ばれる万霊節は11月2日-これは日本ではハロウィン-万聖節-万霊節の一連としたほうがわかりやすいだろう-と決まっているが、年の前半にある宗教祝日は移動するものが多い。

2014年の移動宗教祝日を下に一覧表にしてみた。
復活祭の日、2014年ならば4月20日日曜日が、すべての移動祝日の基準になっていると言ってよい。
2014年の3月分点、つまりUTCの春分の日は3月20日、その次の満月の日は4月15日だ。

ブラジルで任意休日(ponto facultativo)になっている日と、特に休日になっていない日がある。
任意休日というのは、職種組合や職場によって、休日とするか勤労日とするか異なるのだが、大部分の勤め人にとっては、普通の休日と変わらない。

行事 日の決まり方 2014年 休日種類
カーニバルCarnaval 週末から灰の水曜日前日4日間 3月3-4日月火曜日 PF
灰の水曜日Quarta-feira de Cinzas 復活祭46日前の水曜日 3月5日水曜日 14時までPF
四旬節Quaresma 灰の水曜日から復活祭前日
枝の主日Domingo de Ramos 復活祭7日前の日曜日 4月13日日曜日
聖週間Semana Santa 枝の主日から復活祭前日
キリスト受難日Paixão de Cristo 復活祭の2日前の金曜日 4月18日金曜日 PF
復活祭Páscoa 北半球春分の次の満月の次の日曜日 4月20日日曜日
ペンテコステPentecostes 復活祭の49日後の日曜日 6月8日日曜日
キリスト聖体の日Corpus Christi 復活祭の60日後の木曜日 6月19日木曜日 PF

2013年12月14日追加

ポルトガル語でクアレズマ quaresma と呼ぶ四旬節は、ポルトガル語の序数、「第40の」クアドラジェジマ quadragésima (形容詞の女性活用形)、元のラテン語ではアクセントがないだけのquadragesimaが語源になっているという。

ということは四旬節は40日でなければならない。
日本語でもその意味である。
日数計数については、wikipediaのLentにカレンダーを使って説明してあるのがわかりやすい。

四旬節の期間について、このブログに1年半にわたり、誤った情報をのせていたことがわかった。
上の表は正しくなっている。
ここで訂正しておわびいたします。

40という数字は聖書をみると特に意義のある数字である。
イエスが荒野で断食してサタンの誘惑と戦ったのが40日間であった。

2014年のブラジルの祝祭日

2014年のブラジルの国定祝祭日及び任意休日を現在わかるかぎりあげておこう。
年末に連邦政府が正式発表したら確認訂正の予定である。

一連のキリスト教関連の移動休日は、2013年より20日遅くなる。
たとえば2013年の灰の水曜日は、2月13日であった。

1月1日 Confraternização Universal 世界友好の日 feriado nacional
3月3-4日 月火 Carnaval カーニバル ponto facultativo
3月5日 Quarta-feira de Cinzas 灰の水曜日 14時までponto facultativo
4月18日 Paixão de Cristo キリスト受難の日 feriado nacional
4月21日 Tiradentes チラデンチス feriado nacional
5月1日 Dia Mundial do Trabalho 世界労働の日 feriado nacional
6月19日 Corpus Christi キリスト聖体の日 ponto facultativo
9月7日 Independência do Brasil ブラジル独立の日 feriado nacional
10月12日 Nossa Senhora Aparecida アパレシーダ聖母の日 feriado nacional
11月2日 Finados 死者の日 feriado nacional
11月15日 Proclamação da República 共和制宣言の日 feriado nacional
12月24日 Véspera do Natal クリスマスイブ 14時以降ponto facultativo
12月25日 Natal クリスマス feriado nacional
12月31日 Véspera de Ano Novo 大晦日 14時以降ponto facultativo

feriado nacionalは国定休日であるが、ponto facultativoは任意出勤で、休日になったり勤務日になったりは職種・職場によって異なる任意休日のことだ。
任意だからといって、勤め人が職場の決まりを無視して勝手に休んで出勤扱いになることはない。

灰の水曜日の14時まで任意休日というのは、午前中は前夜火曜日のカーニバル大騒ぎの疲れを癒す時間となっており?、銀行・官公庁や商店などは午後2時から開店する習慣があるからである。
灰の水曜日自体はキリスト教の行事であり、四旬節(クアレズマ Quaresma po. / Lent en.)つまり復活祭の前日までの主日(日曜日)を除く40日の節制期間の始まりである。
節制期間前に、はめをはずして大騒ぎするというのがカーニバル(こちらではカルナヴァル)の存在意義なのだが、宗教的意義から離れてにぎやかな祭りとして独立してしまったというみかたは多い。
つまり、はめをはずして大騒ぎはするのだが、四旬節の節制はしない、という人がかなりいるのである。

また、ここにあげた全国一円の休日のほかに、各地で市と地方の記念日が数日定められていることが多い。

2014年1月15日追加

連邦政府官報(Diário Oficial da União)2014年1月6日の発表である。
http://www.brasil.gov.br/cidadania-e-justica/2014/01/divulgada-lista-de-feriados-e-pontos-facultativos-de-2014

ブラズーカとブラジルの風土

ワールドカップ2014ブラジル大会の公式球が、2013年12月3日リオデジャネイロで披露された。
Brazucaと命名されたこのボールは、最近の公式球の流れをくみ、曲線模様で飾られる。
一般から投票を募った公式ボールの名前は、Bossa NovaおよびCarnavalescaをはるかに超える78%の票を集めて当選した。

当地のニュースでは、このボールのデザインをインスパイアしたのは、アマゾン河の蛇行と、ボンフィンの願掛けリボンと説明していた。
当然、曲線模様の形がアマゾン河の蛇行であり、模様の鮮やかな原色が願掛けリボンである。

バイア州の州都サルバドルにボンフィンの主教会 Igreja do Senhor do Bonfimがあるが、ここがいわゆる願掛けリボン、fita (あるいはfitinha) do Bomfimの発祥の地であり、現在もサルバドルの観光スポットとなっている。

wikipediaのFita do Bonfimによれば、発祥は1809年のこと、その長さは47センチメートル、当教会のボンフィンのキリスト像の右腕のサイズと一致する。
当初は絹製で、模様と聖人の名が刺繍され、金銀のインクで仕上げして、首に巻いてメダルや聖像などを吊り下げていたようだ。
つまり、現在よりずっと豪華版だったのだ。
聖者に病気・けが治癒の願掛けをして成就したとき、その部分、例えば腕だったら腕の写真や蝋細工の腕を奉納して、教会を象徴するリボンを記念に頂いたものだったらしい。

一時は廃れたこの風習であるが、1960年台にバイア州にも発生?したヒッピーが飾りとして使うようになり、後には観光客をも呼びこむ、教会にとっては幸運のリボンとなり復活して今日に至る。

色とりどりのリボンであるが、各色はオリシャ(Orixá)というアフリカの種々の先祖神を代表しているという。
サイトによると、各オリシャはキリスト教の聖人とも対応しているそうで、ここでも昔連れて来られたアフリカの人々の信心と、ヨーロッパに由来するカトリックの境目の不明な融合がみられて、非常にブラジル的現象である。
その意味でもこの願掛けリボンをブラジルの文化の一断面として、ワールドカップブラジル大会の公式球のデザインとしたのは当を得たものと思う。

工業化と産業の適地化によって、リボンはポリエステル製になり、サンパウロで製造されたのがサルバドルへ輸送されていたという。
最近になって、原点へ帰れというので、地元バイア州で、綿糸を使って作られるようになったそうだ。

テレビではこう言っていた。
「ポリエステルのリボンは丈夫すぎて切れにくかった。
現在は自然素材の綿になったから、ちょうどよい時期でほころびて擦り切れるようになった。
だから今は、少し昔より願いがかないやすくなったわけだ。」
そうしてみんなが幸せな思いを持てるのだったら、いいことである。

バイアを観光で訪問する人のために、fita do Bomfimの使い方を書いておこう。
リボンを手首に巻くだけである。
結ぶときに、三重結びをするのだが、一結びしたらお願いをする、これを三回繰り返すのだ。
つまり、アラジンのランプのように3つのお願いができるのだ。
あとは手首に巻いたリボンが自然に擦り切れて切れたら願いごとがかなうのを待つだけだ。
非常に簡単である。

色によって効果が異なるのか、リボンは一つだけつけるのかたくさんつけても良いのか、気になるところだか、そこまで詳しく説明したものはみつからなかった。
写真では色の異なるのを6本も腕に巻きつけている。

先に各色はオリシャの一つを代表する、キリスト教の聖人とも対応する、と書いたのだが、よほどの凝り性の人でなければ色を選ぶ必要はないだろう。
ブラジル人でも細かいことは気にしないで、きれいな色の組み合わせを選ぶようである。
ここまで凝らなければやる意味が無い、という徹底完璧をめざす人のためにいちおう書いておく。
wikipediaをみると色とオリシャの対応表(ポルトガル語のみ)があり、見出し語オリシャではどんな性格のオリシャであるか個々の説明(ポルトガル語、英語、スペイン語その他)がある。

しかしこのBrazucaというボール、色鮮やかな風車のようで、緩回転するのを見たら目が回りそうだ。

W杯ブラジル大会は移動と気候も戦い

参加国の戦力分析によるグループ突破予想などは、専門のわかる人にゆずり、わかりやすい別の視点から組み合わせを見てみよう。

昨日ワールドカップ2014ブラジル大会の組み合わせ抽選会が、バイア州の海岸リゾート地、サウイペ海岸(Costa do Sauípe)で行われた。
http://www.fifa.com/worldcup/matches/index.html
その数時間前に、テレビのスポーツ番組でかなり力を入れて説明していたのが、グループリーグの移動距離である。

ひとつのグループは4カ国だから、グループリーグは3試合ある。
どの参加国も満を持して第1戦に臨むはずだから、余裕を持って到着することだろう。
しかし、第2戦、第3戦はそうはいかない。
中4日で次の試合会場都市へ移動しなければならない。
ブラジル大会の会場選定は、どの地方に住んでいても近くで試合が見られるよう、広い国土に散らばるように選定されているようである。
試合開催12都市は、「ブラジルの人口最小都市・最大都市ランキング」の上位10位まで順当だが、11位ベレン(Belém – PA)と12位ゴイアニア (Goiânia – GO) の代わりに、ナタル(Natal – RN)とクイアバ(Cuiabá – MT)が入っているかたちになる。
第1戦と第2戦、第2戦と第3戦の、2回の移動距離でみる不公平を避けることはできないようだ。

そのスポーツニュースによると、
一番過酷な移動を強いられるチームは、A2である。
サンパウロ -> マナウス -> レシフェ
の順で、移動距離は5,533kmに及ぶ。
離着陸などの低速飛行時間を考えず、単純に巡航速度時速800キロとして、約7時間になる。
ブラジルが開催国であるので、初戦相手を萎えさせるための仕打ちか、と勘ぐりさえしてしまいそうだ。
気の毒なA2を引いたのは、クロアチアだった。
クロアチア選手たちが、飛行機の中でもゆっくり休息できる猛者たちであることを祈る。

一番移動が楽なチームは、H1である。
ベロオリゾンテ -> リオデジャネイロ -> サンパウロ
の順で、移動距離は698kmにすぎない。
飛行時間は離着陸時間を合わせても2時間に満たないだろう。
H1はベルギーだ。
移動が楽で、試合地が比較的涼しい都市であるのは、第1ポットの大当たりと少々軽くみられるベルギーへのささやかなプレゼントだろうか。

抽選終了後にいくつかの国でファンや専門家に組み合わせの結果についてインタビューしていた。
http://g1.globo.com/jornal-nacional/noticia/2013/12/confira-reacoes-de-torcedores-de-5-paises-ao-sorteio-dos-grupos-da-copa.html

アルゼンチン
Hグループが第一希望だった。
両国が勝ち進めば決勝でブラジルと対戦するからだ。
出たのはFグループ、移動距離は有利で(リオデジャネイロ -> ベロオリゾンテ -> ポルトアレグレ)、6月は涼しい場所で、アルゼンチンから比較的近くにまとまっているので観戦にも便利であるのは良いが、Fグループから優勝した例はないというジンクスを気にする記者がいた。
対戦して勝利経験のある相手なので楽観視である。

イングランド
イタリア・ウルグアイの優勝経験国が含まれる死のグループでないか。
冷涼気候なイングランドである。
第1戦の対イタリア戦は、アマゾナス州の州都、アマゾン河流域の中心、内陸の孤立した大都市、高温湿潤マナウスの試合を心配していた。
「ルーニーは(涼しい)ヨーロッパでの試合でもあんなに真っ赤な顔をしているんだから、マナウスではどうなるか考えてみろ」
たしかにイタリアのほうが暑さに強そうだ。

イタリア
組み合わせは悪くない。
でも第1戦の対イングランドをマナウスでやるのはきつい。
やはりマナウスの高熱多湿を心配している。

ポルトガル
第1戦のドイツが難儀だ。
テレビやラジオのコメンテーターは、結論としては組み合わせは悪くはないと言っている。
2位抜けはできるだろう。
ただ、移動(サルバドル -> マナウス -> ブラジリア)距離は大変だ。
両国が勝ち進めば、歴史的大決戦ブラジル-ポルトガルをマラカナンで戦うことができるのは楽しみである。
もちろん昔の植民地-宗主国決戦というのを意識しているのだろう。

フランス
出場権をやっとのことで拾ったフランスである。
フランスのスポーツ新聞の「どのグループが一番楽勝グループになるか予想」は、スイス、エクアドル、イランだった。
フランスが当てたのは、スイス、エクアドル、ホンジュラスだ。
本当にこの組み合わせはついている、シャンパンと花火でお祝いだ。

ブラジルでは屋台もクレジットカード

2013年も12月に入り、ブラジルがワールドカップで注目される2014年はすぐ目の前にきている。
ブラジルを初めて旅行する人は、ブラジルのクレジットカード・デビットカード事情がどうなのか気になることだろう。

以前のインフレ時代のブラジルは、小切手で支払えば、小切手が自分の銀行に到着して決済されるまで1日でも2日でも運用利息が稼げるからと、たばこ一箱買うにも支払は小切手を使っていた記憶があるかも知れない。

1994年であったか、レアルプランにより、狂乱インフレが収まったのはFernando Henrique Cardoso元財務相・大統領の一番の功績である点は、現在の与党である労働者党も認めるところだと思うが、労働者党政権に代わってからの所得底上げ政策も力を加えて、ブラジル人の支払い方法には大きな変化が起きた。

小切手の使用場面はだんだん減ってきた。
景気が良くても不渡り小切手は出る。
景気が悪くなればなおさらである。
商店は小切手を嫌うようになってきた。
“Não aceitamos cheques” 「小切手受け付けません」という表示を掲げる商店やレストランが多い。

そのかわりに増えたのがカード利用である。
銀行に口座を開くと、銀行はなんとか顧客にクレジットカードを使ってもらおうとする。
クレジットカードを人生初めて使う人は多いだろうが、その中でどれだけのブラジル人がクレジットカードの仕組みを知っているだろうか。

クレジットカードは月に一回の支払日があり、多くのカードは支払日10日前に締切日がある。
だから、消費支払をクレジットカードで行うと、カード会社へ10日から40日の支払猶予ができるわけだ。
そして、分割払いやリボ払いをせずに、10日から40日後の最初の支払日に払えば利息は一切かからない。

支払期日はきちっと守らなければならない。
Bradesco Visaカードの、延滞利息は14.9%、延滞罰金は2%、利息は日割り、罰金は月ごとにかかる。
分割払いやリボ払いは、決して行ってはいけない。
クレジットカード会社による分割払い利息は4.7%、リボ払い利息は6.6%である。
この数字を見て年利と思った人は注意、全て月利である。

月利4.8%のキャッシングも避けたい。

ただひとつ行って構わないのは、クレジットカード会社によるものでなく、商店による分割払いが有利である場合だ。
多くの業種の商店は、売らんがために、例えば500レアルの商品を、50レアル10回分割にしている。
月インフレ率0.6%の仮定で、R$500を30日後一回払いで支払うということは、今日R$497支払いするのと同値である。
月インフレ率0.6%が1年続くとして、R$50を30日後から330日後まで10回分割で支払うことは、今日R$484支払いするのと同値である。
だから商店が、現金払いや一回払いで、上の金額以上の割引をしてくれないのなら、50レアル10回分割で買い物をするのが有利になる。
一括払いに割引をする店もあれば、「無利子」(sem juros)を標語に、決して割引しない店もあるので、しっかり確かめなければならない。
「無利子」が売り物でも、実際は利息分が値段に含まれているので、割引をしないと行って「無利子」であるはずはないのだが。

まあ以上冗長に述べた事項は、ブラジルのカード会社発行のクレジットカードについてのことであるから、ブラジル国外で発行されたカードをブラジルで使う際には、それぞれの国・会社の国外使用規則に従うのは当然である。

これはブラジルのフェイラ(feira)と呼ばれる露天市の野菜屋台である。
ここではしっかりクレジットカードが使える。
CartaoFeira01
注目するのは足と腰回りの太さではない。
売り物と、Visaの表示板の対比である。
CartaoFeira02
こちらの店では、American ExpressもDinnersも受け付けるようだ。

キロあたりR$1.99との表示があるから、野菜を取り混ぜて5キロ買った場合に10レアルの勘定になる。
カード使用の大衆化に伴い、現在のブラジルでは、このくらいの少額でも、クレジットカード・デビットカードが使える場所がどんどん増えている。

ただしブラジルに来る旅行者は、次の点に注意してほしい。
ICチップのついていない、磁気ストライプのみで承認はサインで行う、旧式のクレジットカードは使えない可能性が高い。
ICチップがついていて、支払承認を暗証番号でオンラインで行う新式のカードであっても、(ブラジルから見た)国外発行カードが、屋台で使えるかどうかは不明である。