リオも神戸も橋が落ちた

yahoo.co.jpにもニュースが載ったから、見た人も多いと思うが、あと100日でオリンピックが開かれるリオ・デ・ジャネイロ市の、風光明媚な大西洋岸沿いの自転車道路の路面が、その橋脚下の岩の壁面を駆け上がる大波で煽られ、橋脚から外れて下方の海へ転落する事故があった。
下からの波の突き上げに対する備えがなく、つまり路面を橋脚に固定していなかったとか言われているが、原因は調査中である。
現在のところ2名死亡して遺体が発見されているが、その他に行方不明者がいるかどうかは不明である。
家族による行方不明捜索願は出ていないようであるが、一人で出かけて、現場で事故に遭った人がいないとは限らないからだ。

事故は2016年4月21日木曜日、午前11時13分に起きた。
この日はブラジルの祝日であり、昼前のこの時間、昼飯前の腹ごなしに、自転車道路でサイクリングやジョギングしている人は多かったのだろう。

場所はリオ・デ・ジャネイロ市内南部の海岸地区、有名な海岸レブロン(Leblon)とバラ・ダ・チジュカ(Barra da Tijuca)の間に位置するサン・コンラド海岸 (São Conrado)の東側、岩山が海に迫るところにある。
南部の海岸地区といえば高級な地区であるが、山一つ越えた内陸側は有名な、というか悪名高いファベーラ(スラム街)、ロシーニャ(Rocinha)である。
ブラジルの都市には、高級住宅街とファベーラが隣り合っている場所が結構ある。
地図で見たい人へ、座標は 22°59’57.05″S  43°15’0.62″W である。

オリンピック記念に新設されたチム・マイア自転車道路(Ciclovia Tim Maia)は、岩の上に作られた既設の自動車道ニーマイヤー大通(Av. Niemeyer)に沿って、同じ高さで海側に張り出すように作られているので、岩盤に立てられた橋脚の上の高架道路となっている。
ついでの情報なのだが、ニーマイヤーはブラジリアの多くの建物の設計をしたブラジルの世界的建築家オスカー・ニーマイヤーであり、チム・マイアはブラジル音楽のソウルフルな歌手であった。
建築家とソウルシンガーが仲良く並んでいるのだが、オリンピックを記念して作られた総延長3.9kmのチム・マイア自転車道路が完成したのは3カ月前の1月17日、これからリオの名所となるはずであった。

https://www.google.com.br/#q=ciclovia+tim+maia
を入力、検索して、”imagens”をクリックすると、写真がたくさん出てくる。
既に崩れた後の写真も出ている。

事故現場の東側の自転車道路にいた人がとったビデオ
http://www.bbc.com/portuguese/noticias/2016/04/160422_momento_queda_ciclovia_rio_rb
撮影者の声が生々しい。

事故現場の西側の自動車道路を走行していたバスの車載ビデオ

バスのフロントガラスが波でずぶ濡れになるほど波が高かったことがわかる。

さて、当ブログでは、リオデジャネイロで、過去何らかの事故が起きた、「気をつける場所、できたら避けたい場所」がいくつか溜まってきたので、下にリストを作ってみる。

リオデジャネイロ路面電車事故
これは運行再開している。

ファヴェーラ・ダ・ロシーニャ奪還大作戦
最近は安全を確保したツアーもあるし、別の大規模ファヴェラであるコンプレクソ・ド・アレマン(Complexo do Alemão)には、麓と山頂間にロープウェイがあって景色が良さそうだし、道順と時間さえ守れば大丈夫そうである。
しかし、犯罪組織間、犯罪組織と警察の間で、時を選ばない銃撃戦が突然起きたと仮想して、どうやって身を守るかイメージ・シミュレーション(物陰に身を隠すとか、路面に伏せるとか)をしておいたほうが良いと思う。

リオで突然ビルが崩れた事故
地震がなくてもビルが崩落することがある。

リオで爆発するマンホール
これに当たるのは全く不運と思うが、予想は全く不可能である。

銀行出口は通りゃんせ
銀行、旅行者だったら両替商から出るときに注意が必要なのは、リオだけではなく全ブラジルの問題だ。

こんばんは、シンデレラ
これは特定の場所ではないが、国際ナンパとか買春とかを目論んでいる人は気をつけたい点である。

ブラジルの集客施設での心がけ
地震国日本では、非常時の退避は第一に考えられているが、ブラジルの特に古い施設では、そういった備えは万全と言い難い。

W杯会場都市の宿泊料金ボッタクリ指数ランキング
ワールドカップ時に、どの地区が宿泊料金を普段より引き上げていたかの調査である。

リオ・オリンピックは、誰が大統領か不明

ブラジル共和国大統領が弾劾されるかという政治の山場である。
もう何か、オリンピックもジカ・ヴィルスもどうでも良い、といった一事集中的加熱である。
実際、オリンピック・リオデジャネイロ大会が開かれる4カ月先の2016年8月に、誰が大統領になっているかは、今日現在のところ確定できない。

Governo trabalha para evitar 7 a 1; PMDB estranha silêncio de Lula
「政府は7対1を避けるべく運動する;PMDBはルラ(元大統領)の沈黙をいぶかる」
http://www.msn.com/pt-br/noticias/crise-politica/governo-trabalha-para-evitar-7-a-1-pmdb-estranha-sil%C3%AAncio-de-lula/ar-BBrKrLB

こういった記事の見出しがあった。
記事の略語PMDBとは、ブラジル民主運動党のことで、感想を言わせてもらえば、昔から「筒井順慶かPMDBか」というくらいの日和見政党なのであるが、というのも、いつの世でもちゃっかり権力側というか与党の一角を占めているような印象があるのだ。
この政党の歴史を詳しく調べたわけではないので、あくまでも印象であるが、その印象を多くのブラジル人が持っていることも事実である。

現在起きつつあることを、話を単純化した例で説明する。
3つの政党の力が拮抗している国があって、1位党と3位党が連立政権を組んだ場合に、1位党がスキャンダルとか失政をやらかして国民の信頼を失ったとき、3位党が離反して2位党とくっついて政権を覆すという状況に例えられる。
大筋ではこのとおりであるが、ブラジルの場合20以上の政党があるので、問題はもう少し複雑になる。

現在のブラジルの大統領弾劾手続では、大統領が罷免されると副大統領が昇格することになっている。
1992年、時のコロル大統領の弾劾では、副大統領イタマル・フランコが大統領になり、残っていた2年の任期を務めた。
PT(労働者党)のジルマ・ルセフ大統領が罷免されると、PMDB所属のミシェル・テメル副大統領が棚ぼた的に大統領となるので、PMDBは現在与党第2党であるのが、大統領を擁する与党第1党となってしまうので、「声に出しては言えないが本心は」、と言う段階はとうに通り越して、現在大臣職にある何人かを除けば弾劾賛成を叫び、弾劾成立の議席三分の二をめざして突進しているのだ。
守備側のPTは、PMDB離脱で空きになった役職をバラまきながら、ブラジル経済の調子が良かった時のルラ元大統領を議員説得役として大統領弾劾阻止を図っているのが現在の状況である。

7対1というのは、日本の熱心なサッカーファンも思い出すことと思う。
大抵のブラジル人が絶対忘れないだろう屈辱の夜のことだ。
あのときに書いたブログ記事は、「歴史に記憶される夜」であった。

その時以来、国際試合があって、応援が熱くなって非難合戦になってしまうようなときに、ブラジルの敵国、ここでは例として隣のアルゼンチンとしておくが、声を合わせて、「ウン、ドイス、トレス、クアトロ、シンコ、セイス」と1から6まで普通に数えてから、声を最大にして「セッチー」と叫ぶのがブラジル応援団への、最大の挑発となっているのである。
この数字はポルトガル語であるが、アルゼンチン人だったらスペイン語で叫ぶのではないかとは思うが、まあどちらでもよい。

調べてみると、日本のサッカー界に「ドーハの悲劇」が起きたのは1993年、22年も前の事件を形容する言葉が今でも感情をよみがえらせながら話されているのであるから、ブラジルで「セッチ・ア・ウン」が数十年にわたって何かというと口にのぼることになるのかもしれない。

ただし、将来のブラジルフットボールがそれより惨めな負け方をしなかったらとの条件はつくのである。

60日で消滅するプリペイド携帯番号

まあ、タイトルを見ても何のことかわからないし、わかったとしてもブラジルの携帯電話のプリペイドカードのことなど全く興味ないことと思う。
仮に8月のオリンピック・リオデジャネイロ大会の応援でブラジルに旅行に来た人でも、何ヶ月も居座るというのでなければ全く用無しの情報である。
しかし、ブラジルに住んでいて携帯電話を持っているが、ほとんど自分からはかけないという人には重要な情報と思われる。
私がそうであるからだ。

携帯電話のプリペイドカードのクレジットは、クレジットを入れた日に、その金額に応じて30日とか90日とかの期限がつく。
カードと言っても最近は全く目にすることがない。
かわりに銀行ATMや商店のレジで電話番号を端末に打ち込んで、現金やクレジットカードで携帯電話クレジットを購入できるようになっているからだ。
入れたクレジットを使いきってしまえば、当然その時点で有効期限はお終いになる。
だが、例えば、10レアルのクレジットを購入して30日の期限をもらったが、30日経ってもまだクレジットを使い切っていない時はどうなるか。

かなり以前、十年も経つだろうか、調べた時には、クレジットを残して期限満了してから90日間は、送信不可受信のみ可能、それに続く60日間は送受信不可能、緊急電話のみとか、合わせて5ヶ月位の期間が、携帯電話番号没収前の猶予期間であったと思う。

その後、その期間は短縮されて90日になっていたような気がしていた。
でも、携帯会社からのSMSを見ると、そうではないような兆候があったので、改めて調べた。

http://www.anatel.gov.br/hotsites/smp/creditos.htm
この国家通信庁のページを見ると、
Vale lembrar que o contrato pode ser rescindido depois de transcorridos 60 dias da data de expiração do último crédito, sem que tenham sido inseridos novos créditos.
と書いてある。
最後のクレジットの期限が満了してから60日後までに新たにクレジット購入をしないと、契約の破棄ができるとある。
クレジットを購入した時点で、期限切れになって使うことのできなかった前回の残りクレジットが改めて有効になる。

実際は携帯電話会社は、電話番号を突然没収することはなく、督促のメッセージをかなりの頻度で送ってきているようである。
でもカレンダーを見たらゆうに60日を経過していることに気づいた。
クレジットを入れて来なければならない。

人盛り(水増し)指数

2016年3月31日、現在罷免訴求を受けつつあるDilma Rousseff共和国大統領を支持するデモが各地で行われた。
労働者党及び連立与党、労働組合、土地なし運動、学生連合がその動員者で、遠くから見ると赤いシャツや赤い旗が特徴の群衆である。
参加者には飯付き交通費込み日当払いという噂もあるのだが、真偽はわからない。

このような人が集まるイベントがあると、必ず「主催者発表」と、「警察発表」の、2つのソースの異なる参加者数が発表されるのが決まりである。
この数字の中にまずびっくりするのがあったので、ニュースを見ながらメモしたのをここに書く。

都市-州 主催者発表(千人) 警察発表(千人) 倍率
Recife – PE 90 6 15
Salvador – BA 20 12 1,67
Natal – RN 40 20 2
Belem – PA 30
Brasília – DF 200 50 4
Goiânia – GO 10
Palmas – TO 10 1,5 6,67
Porto Alegre – RS 80 18 4,44
Belo Horizonte – MG 40 10 4
Rio de Janeiro – RJ 80
São Paulo – SP 70 18 3,89
3月31日 65都市 824 159 5,18
3月18日 54都市 1300 275 4,73

– 印は警察が発表しなかったもの

表の一番最初の都市、ペルナンブコ州レシフェの「15倍」とは一体何なのだ?
盛るにも程があるのではないか。