ブラジル家庭9.1%は通信不能

http://g1.globo.com/jornal-hoje/noticia/2014/03/pesquisa-revela-que-15-das-familias-nao-tem-nenhum-tipo-de-telefonia.html

応用経済研究所 Instituto de Pesquisa Econômica Aplicada (IPEA)による、ブラジルの家庭の通信事情の調査である。

  1. 45.6%の家庭には固定電話がない。
  2. 15.5%の家庭では、家族の誰も、つまり一家に一台も携帯電話がない。
  3. 51.9%の家庭にはコンピュータがない。
  4. 9.1%の家庭には4つのテレコミュニケーションサービスの内1つもない。

4つのテレコミュニケーションサービスとは、固定電話、携帯電話、インターネット接続、(衛星やケーブル)テレビ契約である。

1と2を裏返すと、84.5%の家庭には少なくとも一台の携帯電話が、54.4%の家庭には固定電話がある。
3からは、約半数の家庭にはコンピュータがあるということだが、その内訳(デスクトップ、ノートパソコン、タブレット)や、インターネット接続の有無は不明だ。
固定・携帯電話も衛星・ケーブルテレビもないのに、インターネット接続だけはあるという家庭はまれだろう。
同様に、固定・携帯電話もインターネット接続もないのに、衛星・ケーブルテレビだけはあるというケースもあまり無いと思う。

4の通信手段を持たない家庭9.1%をなくそうというのが、研究者やブラジル政府が目指すデジタルデバイド解消である。
国土が広大で人口密度の低いブラジルである。
人口集中地から遠い過疎地では、固定電話の電線を引き回したり、携帯のバックボーンをリレーさせるより、通信衛星を使うのが手っ取り早い解決法だろう。
しかし現実の衛星電話は高価なサービスで、普及しているとは言い難い。

携帯電話がなかった頃から、固定電話網から外れる農村地域には、最寄りの基地局から電話機まで無線でつなぐ、telefone rural(農村電話)という、有線無線混合通信方式があった。
電話機にはアンテナがつながっていて、電気が通っていないところではバッテリー駆動だった。
天気が悪いとかかりにくくなったりした。

こんにちでは多くの農村電話は携帯電話に置き換えられているのではないか。
しかし携帯電話でも、比較的都市に近い場所でも、携帯電話の「電波の谷間」はあるので、そんなところでは、電話をかけるときは裏山に登ったり、待ち受けの時は高い竿の上に吊るしたりとかいろいろ工夫している。

各サービスの顧客満足度はけっこう高い。

  • 87.1% テレビ契約
  • 71.9% 固定電話
  • 69.1% インターネット接続
  • 65.5% 移動電話

通話中、声が途切れたり突然切れたりするのに、いわれもない請求はしっかり来るという、消費者保護機関(Procon)の苦情チャンピオンである移動電話ですら、3人に2人が満足しているとは意外である。

通信の自由化の結果、これまでの固定電話会社、携帯電話会社、衛星テレビ会社などの垣根がとれて、1つの通信会社が4つのサーピス全てを提供できるようになっているので、3つあるいは全部を組み合わせた割安な総合サービスがあるのだが、この評判は良くない。
記事によると70.6%の消費者は割安総合サービスを避けて、個別のサービスを契約しているという。
一つの会社の総合サービス契約をすると、サービスが落ちるときは全部一斉に落ちて通信不能状態になるというのが不評の理由のひとつである。
これは衛星通信やケーブル通信に全部のサービスが乗っかっているからだろう。

インターネットを経由しない方法での日本のテレビ視聴は、衛星によるNHK放送だけでなので、ブラジルで日本のNHKを見たいという人は、衛星テレビの契約をする。
一般ブラジルで需要の少ないNHKなどは衛星テレビの基本パックに含まれないから、NHKの入った「エスニック」パック契約をして、大みそかの紅白歌合戦などライブ放送なのだが、時差分11時間遅れで見ている。
日本・ブラジル同時放送なのだが、日本で新年になる瞬間は、ブラジルは12月31日午後1時ということである。

しばしば勧誘電話がかかってくるが、わが家ではテレビは興味ないので地上波で十分、という理由で、総合サービスは断わり、固定電話とインターネット接続はA会社と、インターネット接続なしの携帯電話2台はB会社と契約している。

W杯会場都市の宿泊料金ボッタクリ指数ランキング

Edição do dia 13/03/2014
13/03/2014 13h00 – Atualizado em 13/03/2014 13h50

Diárias dos hotéis aumentam até 229% em dias de jogos da Copa

http://g1.globo.com/jornal-hoje/noticia/2014/03/diarias-dos-hoteis-aumentam-229-em-dias-de-jogos-da-copa-do-mundo.html

ワールドカップの試合のある日のホテル宿泊料金が229%までも跳ね上がるという、気になる記事である。
会場になる12都市で、6月・7月の試合のない日の平均料金との比較を行った結果である。
情報元サイトの表が画像フォーマットなのでそのまま載せてしまおう。
データはTripAdvisorによる。

リオデジャネイロ Rio de Janeiro
試合の日 Datas dos jogos: 15 de junho, 18 de junho, 22 de junho, 25 de junho, 28 de junho, 4 de julho e 13 julho (final)
左列:地域
中列:試合のある日の宿泊料金の平均
右列:6・7月の試合のある日とない日の比較、つまりボッタクリ指数
riotabela

リオの街については詳しく知らないが、地区の注釈を簡単にしてみる。
コパカバーナ、レブロン、イパネマ、バッハ・ダ・チジュカは有名な海岸観光地。
サンタ・テレザは古い市電の走る少々危ない?地区。
セントロは都心部、ボタフォゴ(同名のクラブが有名)は、セントロに近い海岸(海水浴には適していないと思う)。
ラゴアは、多分 Lagoa Rodrigo de Freitas で、イパネマ海岸の奥にある湖畔地区であろう(湖水は汚いと思う)。
ガレオンは、同名の国際空港のある地区だろう。
リオのボッタクリ指数は107%、12都市内の順位は第4位である。

サンパウロ São Paulo
Datas dos jogos: 12 de junho (abertura), 19 de junho, 23 de junho, 26 de junho, 1º de julho e 9 de julho:
左列:地域
中列:試合のある日の宿泊料金の平均
右列:6・7月の試合のある日とない日の比較、つまりボッタクリ指数
sp

サンパウロも詳しいとはいえないが、地区の注釈を試みよう。
レプブリカは古くからのホテルが多い多少危ない?地域、セーはサンパウロの大教会近辺、イタイン・ビビ、ピニェイロスは高級商業地、サンタナ、ボン・レチロは北方面の大衆的?商業地、ベラ・ビスタはビジネス街パウリスタ大通りに連なる商業地区、リベルダージは東洋人街。
リオと比べてサンパウロのボッタクリ指数は低い。
サンパウロのボッタクリ指数は60%で、12都市内の順位は第6位である。

他の10都市
ボッタクリ指数順にソートされている。
第1列:都市
第2列:6・7月の試合のない日の宿泊料金の平均
第3列:6・7月の試合のある日の宿泊料金の平均
第4列:6・7月の試合のある日とない日の比較、つまりボッタクリ指数
tabela2_sedes

グループ・ステージの日本戦のある都市はどこか?
GROUP C
14/06 22:00 Recife Côte d’Ivoire – Japan レシフェのボッタクリ指数は21%、12都市中第9位
19/06 19:00 Natal Japan – Greece ナタルのボッタクリ指数は8%、12都市中第11位
24/06 16:00 Cuiaba Japan – Colombia クイアバのボッタクリ指数は18%、12都市中第10位

ボッタクリ指数は低いほうだが、クイアバの宿泊料金の高さは尋常でない。
クイアバは自然志向の観光地パンタナルの玄関口であり、州都とはいえ辺境地なので、元々ホテルの客室数の少ないところにW杯目当ての急造ホテルが多いのだろうか、と想像される。

カーニバルは何日続くか

地球の衛星である月の満ち欠けによって毎年日付が変わる、キリスト教祝日の最大のものは復活祭であるが、それと連動するカーニバルは、2014年は3月初めにあたる。

ブラジルのカレンダーを見ると、赤くなっているのは通常火曜日だけで、今年のカレンダーだと欄外に3月4日-Carnavalと注釈してある。
カレンダーによっては、欄外注釈だけあって、月曜日も火曜日も水曜日も全部黒字印刷、つまり平常日のものもある。

しかしカーニバルはある1日だけでなく、週末の土曜日(あるいはその前夜)に始まり、火曜日に終了する期間とするのが一般的だ。
カーニバルが国定祝日(feriado nacional)ではなく、任意休日であり、働くか休むかは職種や職場によって裁量されるものである。
例えば通常月曜から金曜営業の銀行業は、月曜火曜は営業せず、灰の水曜日は午後3時間だけ開店となっている。
他業界では、2日半休むところだけでなく、月曜か火曜のどちらかだけを休むところも多い。

世界的に有名なリオデジャネイロのカーニバルは、日曜日と月曜日の夜、徹夜でパレードがあり、テレビ中継される。
後発であるが負けず劣らず豪華なサンパウロのカーニバルは、その直前の金曜日と土曜日の夜に、リオ同様テレビ中継がある。
月曜日にテレビをつけると、”segunda-feira de carnaval”と言い、火曜日は、”terça-feira de carnaval”である。

つまりカーニバルは、3月1日土曜日、3月2日日曜日、3月3日月曜日、3月2日火曜日と続いてから、3月5日が灰の水曜日、つまり四旬節第1日となる。
四旬節は、信徒にとって贖罪と祈りの期間であり、復活祭まで続く。

ブラジル北東部は、他の地方よりお祭りが好きなのか、バイア州やペルナンブコ州などはカーニバル通常期間のかなり以前から始まり、四旬節に入ってもカーニバルをやめないところが多い。
「カーニバルは4日間」という、人口集中地であるブラジル南東部の常識が通用しない、すごい場所である。
もちろん地元民が遊びたいだけでなく、南東部のカーニバルとは全く異なる音楽と踊りと参加形態、つまり見せられるショーより踊りに参加する要素が大きいのが売り物であるので、他の地方から観光客を呼ぶ観光産業振興も理由の1つになっていると思う。
でも銀行・商店・公共機関などの営業日は南東部と同一、そうでなければ産業が成り立たない。
キリギリスのように夏中歌って踊っているだけではない、はずである。

短い2月で長いものは何?

今回はなぞなぞのような題名である。

2月が短いのは世界共通、同じ太陽暦を使っていれば当然である。
2月が終わり、3月に入って気づいたことがある。
2月にも長いものがあったのだ。

小切手を記入するときには、月名をアルファベットで、省略しないで全部書かなければならない。
「2月」は9文字もあった。
「3月」になると5文字に減る。

ポルトガル語での月の名は次の表のようになる。

月名 読み 字数 ポ語略名 カナダ略名
1月 janeiro ジャネイロ 7 jan. JA
2月 fevereiro フェヴェレイロ 9 fev. FE
3月 março マルソ 5 mar. MR
4月 abril アブリル 5 abr. AP
5月 maio マイオ 4 maio MA
6月 junho ジュニョ 5 jun. JN
7月 julho ジュリョ 5 jul. JL
8月 agosto アゴスト 6 ago. AU
9月 setembro セテンブロ 8 set. SE
10月 outubro オウトゥブロ 7 out. OC
11月 novembro ノヴェンブロ 8 nov. NO
12月 dezembro デゼンブロ 8 dez. DE

2月の9文字は一年で一番長い。
3月から8月まで字数が少ない月が続く。
そして9月から12月は風呂づくしだ。

ポルトガル語での月名の省略形であるが、出版に使われる参照法を定めた規格NBR 6023によると、3文字+ピリオド(ポルトガル語ではpontoポント)になる。
5月はもともと4文字なので、そのままmaioが使われる。
スペースが3文字しかない場合にはピリオドは除かれ、maiとなるだろう。

昔、少しだけカナダを旅行した。
11月に入国して12月に出国したのだが、パスポートに記された日付の月は、”NO”と”DE”であった。
カナダ以外の国だったら、”Nov”と”Dec”と書くはずだ。
そうすると、MarchとMay、JuneとJulyはどうして区別するのか。
さっそく調べたら次のようになっていた。

JA FE MR AP MA JN JL AU SE OC NO DE

ブラジルは26州と1連邦区を表す省略形は2文字、アメリカ合衆国は50州と1連邦区を同じ2文字で省略して区別することができる。
だから12カ月の月名を2文字に省略することは当然可能だ。

カナダは広大な国土があるのに、カナダ人は省スペースに長けた合理的な国民であるようだ。