ブラジル名物腐れ肉と糞まみれ政界

ブラジル大統領、辞任を拒否 汚職関与疑惑否定
[ブラジリア 18日 ロイター]

少し前にブラジルの食肉検査官と食肉会社の癒着から、食用に適さない肉が出荷された事件が、ブラジル産肉製品の輸入国である日本でも問題にされたことがあった。

これに関しては違反はなかったようであるが、名前が出されたJBSは急成長した食肉会社である。
何年か前までは聞いたこともなかったこのアルファベット3字の会社は、これまで大手であったサジアSadiaとかペルジゴンPerdigãoとか、以前はライバルだった食肉製品会社を買収して、全部グループに飲み込んでしまった。
勘違いをしていた。
サジアとペルジゴンが一緒になった後身はブラジル・フーズ(Brasil Foods S.A.)、現在の正式社名BRF S.A.である。
JBSの傘下商標で、家でもよく買っている、一番有名と思われるのはSearaセアラであり、2016年リオデジャネイロ五輪のスポンサーであったから、日本選手も食べたことと思う選手村の食事で出た肉はこの会社のものであった可能性が高い。(2017年5月23日訂正追加)

昨日のニュースでJBSの来歴を簡単に説明していたが、成長がすごい。
2006年にはゴイアス州の一食肉会社だったらしいが、2016年までの10年間に売上を40倍に伸ばし、1700億レアルに達して、27万人の従業員を抱える。
展開はブラジル国内だけでなく、食肉関連で有力な米国、アルゼンチン、オーストラリアに関連会社を持ち、米国だけで65拠点を数える。
買収手法はハゲタカファンドを想起させるのだが、傾きかけた食肉工場を買い叩いて再生させるという。

地方の一食肉会社がどうして短期にこれだけ急成長したのか不思議に思ってた人は多いと思うが、種がばらされれば何のことはない。
ITなどと違い「伝統的な」産業界で、あまりにも唐突に抜け出す場合には何かしらやましい理由があるという例である。

政府系銀行、つまり政権党が選挙に貢献した党員を上層部へ送り込む格好の場所なのであるが、その一つに国立社会経済開発銀行Banco Nacional de Desenvolvimento Econômico e Social、略してBNDESがある。
簡単に言ってしまえば、JBSは政治献金をするから融資しろと政治家に接近して、銀行上層部を動かしてもらい、一私企業に対しては最高額の融資を手にして国内外の企業買収をしたということである。
融資が焦げ付いたという話は聞かないから、まだまだ返済期は遠く、借りまくって残高急上昇中なのだろう。

今回は不正融資を受けてその資金が政治献金だけでなく、大統領が直接関わり汚職事件容疑者の口止めに使われたという容疑でブラジル政界が揺れている。
石油会社、建築業界に続き食肉業界も政界と関わっていたことが明らかにされた。

政治資金錬金術のしくみは基本的には一緒である。
贈り手よし、貰い手よし、納税者だけ泣きっ面、というよくある図式である。
献金するという餌で政治家を釣り上げて談合入札や不正融資で公金を過大に引き出して一部は働いてくれた政治家に、一部は頑張って会社に利益をもたらした自分にご褒美するのだが、この国ではどの政治家が賄賂を受け取って仕事をしてくれるのか見極めるに悩むことはない。
ほとんどどの政治家も金に飢えているから、全部当たりである。

つまり、ブラジルの政界は左も右も中道もうんこである。
どちらを見てもうんこだから肥溜めの中である。

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