節分=カーニバル説

冬と春を分ける節分である。

インターネットクラシックラジオ Ottavaを聞いていたら、プレゼンターのピアニスト本田聖嗣さんが、中南米を含む欧米の謝肉祭つまりカーニバル(Carnaval ポルトガル語読みではカルナヴァル)と、立春前の節分とは同じようなものでないかと、大胆な説を唱えていた。
単に受けを狙っているのではない。
本田さんはフランス生活が長いため、フランスや近隣国でカーニバルを過ごしていたであろうから、実際に節分と似た点を感じたのであろう。
でも、西洋のクラシック音楽と東洋の節分の接点を無理やり求めた結果かもしれない。

現在私たちが聞くクラシック音楽は、欧州のキリスト教社会で生まれたものであるから、東洋の作曲家の作品を除いたら当然「節分」の曲なんか無い。
豆をまく習慣とか、最近の節分の風潮である恵方巻きなんぞ、クラシック音楽の世界には見当たらない。
鬼火とか、豆も種であるので豆まきならぬ種まきの曲をカーニバル関連曲と共に紹介していた。

Mardi Gras(マルディ・グラ)フランス語で「油まみれの火曜日」という意味なんだそうだ。
ポルトガル語だったら terça-feira gorda、スペイン語だったら少し似ている martes gordo となるのだろうが、そのようには呼ばれず、マルディ・グラの日はブラジルの暦ではカーニバルの火曜日 terça-feira de carnaval のことである。

世界的に有名なマルディ・グラは、多分フランスのものではなく、アメリカ合衆国のルイジアナ州ニュー・オーリンズ(New Orleans – Louisiana)である。
まあフレンチ・クォーターとかがあってフランスの伝統の息づいた街であるから、別に不思議ではない。

米国に住んでいた友人から昔もらった絵葉書の写真のせいで、ニューオーリンズのマルディ・グラといったら、二階のバルコニーから陽気な女性たちがパンティーをずり下げてお尻ペンペンしている情景しか浮かばないので困る。
最近はマルディ・グラの画像を検索しても、そんな写真が見られないのは残念である。
お尻だったらブラジルでいくらでも見られるからいいか。

ブラジルのカーニバルというと、お尻露出ほぼ全開で、聖なる要素は見られないとはいえ、キリスト教移動祝日の一つであり、天体の月の運動に応じて毎年日付が変わる

ニューオーリンズのマルディ・グラの下のリンク先ページは、10年先までのマルディ・グラ、つまりカーニバルの火曜日がすぐにわかり便利である。
http://www.mardigrasneworleans.com/when-is-mardi-gras.html

通常は2月に起きるが、10年間に2回、2019年と2022年は3月に入り込む遅い日付になる。

さて、表題であるカーニバル=節分説である。
立春前の節分は、一番寒い季節からこれから気温が上がってゆく春の訪れに、福は内鬼は外と、幸運と厄除けを願う。

北半球の春分の日の次の満月の次の日曜日、と定められる毎年の復活祭、これはキリストの復活と同時に春の始まりで収穫を願うめでたい祝日である。
復活祭に先立つ日曜日を除く40日、つまり四旬節は敬虔なキリスト教徒にとっては贖罪と内省の日々であるので、その前のカーニバルは(北半球では)春に先立つ節制にこれからはいるというけじめの日であるといえる。
その意味で節分とカーニバルに共通点を見出すことができそうである。

それを言うならブラジルでは、もちろん文字通り2カ月以上も休んでいるのではなく気持ちの問題ではあるが、12月のクリスマスから続いたなが~い休暇期から覚醒して活動期に入るという、夜明け的な意味の季節の分け目と考えても良い。

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