君はサッカーに命を賭けるか

今週はブラジル南東部の内陸州、ミナス・ジェライスの州都、ベロ・オリゾンテを本拠とするフットボールチーム双頭が光り輝くできごとが続く。

昨日2014年11月26日、Copa do Brasil(ブラジル・カップ)の決勝第二戦があり、Clube Atlético Mineiro(アトレチコ・ミネイロ)が、Cruzeiro Esporte Clube(クルゼイロ)を二戦連続で撃破して優勝した。
3日前の11月23日日曜日には、クルゼイロがあと2節を残した段階で、Brasileirão(ブラジレイロン = ブラジル選手権一部リーグ Campeonato Brasileiro の愛称)の優勝を決めている。

ブラジレイロンは、一部リーグ20チームのホームアウェーの総当り戦で、年間通じての総合勝ち点で優勝が決まる。
1位から4位までは自動的に、南アメリカのクラブ大会であるリベルタドーレスに参加できる。
反対に17位から20位までは翌年2部リーグへ降下する。

コパ・ド・ブラジルは、調べてみたらけっこう複雑で、一州あたりの参加チーム数は州の規模によって、辺境州の1から、リオデジャネイロ州やサンパウロ州の5くらいの差が付けられているが、各州選手権の上位チーム、及びCBF(ブラジルフットボール連合)の選出基準による16チームなど、合わせて86チームが参加する勝ち抜き戦である。
2013年からは、他の80チームは勝ち抜き戦を下から戦って勝ち上がり、上位10チームまで絞られるのに対して、リベルタドーレスに参加している5チームプラスCBFランキング最上位の計6チームは、シードのような扱いで、初戦で oitavas de final(16チーム戦)段階に参加する特権が与えられている。
コパ・ド・ブラジルの優勝チームはリベルタドーレスに参加できる。

両大会を比較すると、ブラジレイロンがブラジルの最重要選手権とみられており、次に来るのがコパ・ド・ブラジルとなっている。
ブラジレイロンの優勝チームがクルゼイロであり、コパ・ド・ブラジルの優勝チームがアトレチコ・ミネイロとなったのだから、ミナス・ジェライス州は大変である。
永遠のライバルである、ベロ・オリゾンテの2チームの2014年の直接対決は、アトレチコ・ミネイロの4勝3分けの圧倒的優勢なので、いくら最も権威あるブラジレイロンの優勝をクルゼイロに譲ってしまっても、ライバルに勝つことに最大の喜びを見出すアトレチコ・ミネイロのサポーターは鼻高々になるのである。

昨晩ベロ・オリゾンテの中心街は、アトレチコ・ミネイロの優勝を祝う1万人の人出で大騒ぎだったようだ。

昼のニュースでさらっと報道されたのを聞いたが、走行中のバスの窓から体を乗り出してバスの屋根に登ろうとした馬鹿者サポーターが、街路樹に衝突、落下して死亡したそうである。
空から降ってきた便器に直撃されて死亡するのは、本人に全く過失がないので痛々しいが、バスの屋根に乗りそこねて死んでしまうのは、バカな真似をした報いで同情も少なそうである。

あと、どこかのバーで祝勝中のアトレチコのサポーターのグループに向かって、多分クルゼイロのサポーターが銃で乱射したというのもあって、軽いけが人が何人か出たようである。

フットボールのプレーヤーであったら、フットボールに命をかけて頑張るのは良い。
選手でもないのに、フットボールに命をかけて、本当に命を失ってしまうのは過激すぎていただけない。
ブラジルだから仕方ないか。

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