母さん、あの酒は太っ腹だね

カヴァレリア・ルスティカーナ it. Cavalleria Rusticana
「田舎の騎士道」と訳される。
イタリアの小説家 、ジョヴァンニ・ヴェルガによる小説(1880年出版)、同人による戯曲(1884年初演)、およびピエトロ・マスカーニが同戯曲に基づいて作曲した1幕物のオペラ(1890年初演)とWikipediaにある。

見たことはないが、あらすじを調べてみる。
舞台はイタリア、シチリア島、季節は復活祭の頃、北半球は春である。

兵役中に人妻となった昔の恋人ローラ Lola を忘れられず、現在の恋人サントゥッツァ Santuzza を苦しめるトゥリッドゥ Turiddu 、彼は軽薄、薄情な男だったのか、それとも粘着質の妬み深い男だったのか、ここでは問わないが、ローラとトゥリッドゥのふしだらをサントゥッツァから聞いたローラの夫アルフィオ Alfio と決闘することになる。

アリアの一つに、「母さん、あの酒は強いね」がある。
イタリア語で歌われると、Mamma, quel vino è generoso, となる。
アルフィオと決闘するはめになったトゥリッドゥが、自分が死んだらサントゥッツァのことをよろしく頼むと、人生最後の義理を果たそうという誠実な別れの言葉を母親ルチア Lucia に歌う。
まちがいなくテノールの名アリアの一つである。

「あの酒は強いね」イタリア語では quel vino è generoso というところ、vino といったらワインだと思うが、generoso って(酒のアルコールが)強いという意味があるのか。

南半球は今春だが、復活祭は遠い。
なぜ急に季節外れなカヴァレリア・ルスティカーナがここで出てきたのか。

今日2014年10月26日は、トゥリッドゥとアルフィオの決闘ではないが、ブラジル連邦共和国大統領選挙の二次投票、つまり決選投票の日である。
一次投票で誰も過半数を取れず州知事が決しなかった州では、州知事の二次投票も同時に行われる。

ひとりの候補者が演説で使っていた言葉に、”Meu governo será de generosidade, …”というのがあって、この場合 generoso という言葉は、私の政府は「寛大な、包容力のある」という意味である。
この単語の意味で一番普通に使われるのは、人の形容で「気前がよい、太っ腹な」といったものだろう。

「酒のアルコール度が強い」という意味は聞いたことがなかったので、辞書を見る。
現代ポルトガル語辞典によると、形容詞 generoso の項は、1.気前のよい 2.寛大な 3.高貴な 4.[土地が]肥沃な 5.[馬が]堂々とした 6.[ブドウ酒が]上質の、となっていて、ようやく6番目にこの意味がでてきた。
気前の良い馬とか、寛大なワインとか、5番目と6番目は知っていないと出てこない訳語だと思ったわけだ。

選挙の神様、いやキリスト教だったら神様は一つ、大文字で始まる Deus か、運命の女神というのもあるが、これはギリシャのものか、とにかくくだんの候補者に「寛大な」未来を与えるのだろうか、結果は今夜判明する。

ブラジル連邦共和国大統領選挙二次投票結果

2014年10月26日ブラジリア夏時間20時30分
Dilma Rousseff (PT) 有効票の51,5% 再選
Aécio Nevas (PSDB) 有効票の48,5%
熱い戦いであった。

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