英語を話すと計算下手になるぞ

タイトルは大げさ過ぎるが、そのわけは最後にわかる。

英語は「算数に不向き」 日本語など有利と米紙が分析記事 2014/9/11 10:25
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG1100D_R10C14A9CR0000/

上記記事にある例を上げてみる。

「11」は英語では「イレブン」というひとつの単語だが、日本語、中国語、韓国語、トルコ語などでは「10と1」で表す。
なるほど、これは直感的にわかりやすい。

英語で「17」は「セブンティーン」で、「7」を表す「セブン」が語頭にあるため、子供たちは「71」と取り違えやすいという研究結果がある。
そんな馬鹿な。
しかしこの点では、ポルトガル語は有利だ。
下に比較表を入れてみよう。

日本語 português English
um one
dois two
três three
quatro four
cinco five
seis six
sete seven
oito eight
nove nine
dez ten
十一 onze eleven
十二 doze twelve
十三 treze thirteen
十四 quatorze fourteen
十五 quinze fifteen
十六 dezesseis sixteen
十七 dezessete seventeen
十八 dezoito eighteen
十九 dezenove nineteen
二十 vinte twenty

確かに日本語が最も論理的に、二桁の数のしくみ、つまり例えば「11は10プラス1」に忠実に従っている。

ポルトガル語の数字のしくみをみると、十五進法なのか?と思ってしまうが、英語と異なるのは16から19までで、10(dez) e 7(sete)と、十の位が先になるから、英語圏の子供のように、17を71と取り違えるということはないだろう。
その点、ポルトガル語は英語より有利なはずだ。

英語はほぼ確実に十二進法のようで、13から十進法の繰り返しが登場するが、記事に指摘してあるように、10(teen)と7(seven)が逆転してしまう。

九九を覚えるのに日本語では、例えば、ににんがしにさんがろくにしがはち、といったようにお経か歌のように軽快に記憶することができるのは、日本人一般の計算力の高さに貢献しているかもしれない。

ブラジルでもお釣りの渡し方は、例えば3レアル75センターボの買い物で5レアル出したとき、店員はお釣りを渡しながら、
80, 90, 4レアル、5レアル
と勘定する。
引き算が苦手かどうかはわからないが、足し算のみで解決しようとする。
しかしこの場合など、引き算を知らなくても困ることはない。

だからといって、英語圏の人達に優秀な数学者がいないかというと事実は全く逆の気がする。
記事にあるように、子供の計算能力にとっては、英語は多少ハンディがあるかも知れないが、こんな欠点などすぐに慣れるものだ。
そんな初歩の段階の言語の欠点を乗り越えたならば、論理で構成される数学にとって、論理的な言語であるほど有利になっていくだろう。
引用した記事でも、「子供が算数を学ぶ上では不向き」と限定付きの肯定になっている。
「学者が数学思考するのに不向き」かどうかは記事には書いてない。

とにかく、「英語を話すと貧乏になる」というわけのわからないショッキングな命題と比べて、今回のはインパクトが小さいのが残念だ。

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