ブラジルの住所はこう読み解く

例としてミナス・ジェライス州の電力会社の所在地をとりあげる。

Av. Barbacena, 1200 – 17º Andar – Ala A1 – Santo Agostinho – Belo Horizonte – Minas Gerais – Cep. 30190-131

各要素のつなぎはハイフンが常用される。

第1要素 街路名(コンマ)番地 Av. Barbacena, 1200
第2要素 [この例では]階数(ハイフン)区画、[一般的には]室番号などその他補足 17º Andar – Ala A1
第3要素 区 Santo Agostinho
第4要素 市 Belo Horizonte
第5要素 州 Minas Gerais
第6要素 郵便番号 Cep. 30190-131

第1要素は通り名と番地なので、必須だ。
Av.はAvenida(大通り)で、Av.のところにはRua(通)、Alameda(街路)、Praça(広場)、Travessa(横丁)などが入り、これらはブラジル郵便システムではlogradouroといわれる。
しばしば、Av., R., Al.のように略される。

第2要素はcomplementoといわれ、必須でない。
この例では、17階A1ウィングである。
その番地が一軒家だったら、complementoは存在しない。
アパート建物一棟だったら、Ap. 302(302号室)、ひとつの敷地に多数のアパートがあるのなら、Bloco B – Ap. 302(B棟302号室)、一つの番地に複数の家があるときはFrente(表)、Fundo(奥)、Casa 1(1号屋)などがつく。

第3要素はbairroで、いちおう区と訳すが、普通は区役所がある行政区ではなく、地区を区別するのみの場合が多い。
例は、Bairro Santo Agostinhoということだ。
区の名前に’Brasil’とか’São Paulo’というのがあるが、混乱を避けるために、区名の場合にはBairro BrasilあるいはB. Brasilと明確にすることが多い。

この第3要素はかなり相対的でいい加減なことがある。
たとえば大きなAvenida上が区の境界になっているばあいは、大通りの左側と右側で属する区が異なることがある。
小さな市では、第3要素が欠けていたり、通常使わないことはあるが、同じ市の異なる区で同じ名前の通りがあることはないので、この要素がなくても混乱は少ない。
しかも発展途上の地区は、区名が定着するまでいくつもの名前がついたり、区名が固定してからも別称が使われたり、ひどい場合には隣の区名の方がイメージが良いとか地価が高いというので、その隣接地近辺が勝手に隣の区名を名乗る例があったりする。

第4要素は市、ブラジルではmunicípioという行政単位である。
municípioは大きくても小さくてもprefeito(市長)、vereador(es)(市会議員)、prefeitura municipal(市役所)を持つ。
サンパウロ市の北側にItaquaquecetuba イタクアケセトゥバといった一語で長い名前の市がある。
São José do Rio PretoとSão José dos Camposがサンパウロ州にあるから、長いといってSão Joséと略しては、スペイン語のSan Joséと混乱することはないだろうが、どちらを指しているのかわからなくなる。
長くても略さないほうがよさそうだ。

第5要素は州、Minas Geraisと書くこともでき、MGと略すこともできるが、第4要素と一体化(行分かちしない)してBelo Horizonte – MGと書くのが普通だ。

第6要素は郵便番号、Códigos de Endereçamento Postal通常略してCEPである。
Cep. 30190-131でも、CEP: 30190-131でも、30190-131だけでも良い。

しばしばCEPは、第3要素と第4要素の間に入り、

Av. Barbacena, 1200 – 17º Andar – Ala A1 – Santo Agostinho – Cep. 30190-131 – Belo Horizonte – Minas Gerais

と書かれることがある。

例は、一行で記述しているが、宛名書きでは数行で書くことが多い。

その場合多いのは、

Av. Barbacena, 1200 – 17º Andar – Ala A1
Santo Agostinho
Belo Horizonte – Minas Gerais
Cep. 30190-131

あるいは、

Av. Barbacena, 1200 – 17º Andar – Ala A1
Santo Agostinho
Cep. 30190-131 – Belo Horizonte – Minas Gerais

という書き方だ。
郵便局はポルトガル語でCorreiosであるが、そのサイトに手紙の表書きの方法が図解されている。

この例では
1行名 受取人名
2行目 第1要素(街路名(コンマ)番地)
3行目 第3要素(区)
4行目 第4要素(市)(ハイフン)第5要素(州)
5行目 第6要素 CEP

これを標準記法としてよいだろう。

徒歩や車で所在地のわかっている場所を訪ねるときはどうするか。
ブラジルの街路番地システムは、日本の丁目・番・号よりわかりやすいと思う。

番地の番号は、街の中心に近い端から始まる。
始端から終点に向かって、左側は奇数、右側は偶数になっている。
番号はおおむね始端からのメートル数になっている。
以上が基本ルールである。

だから、6番地の隣は7番地でも8番地でもなく、間口12メートルの宅地であれば、6番地の隣は18番地になる。
わが家の通りでは、6番地の向かいは7番地、18番地の向かいは19番地であったりする。
ブラジルの家に表札はないが、どこの家も塀や家の壁の、外から見えるところに番地を表示してあるので、番地が分かれば、通りの片側だけ注目しながら到着することができる。
2500番地を目指していて、自分の右側が2000番地だったなら、あと500m先だと見当がつく。

ニューヨークだったらAvenueとStreetが交差しているように、全てではないが多くの街で、AvenidaとRuaが交差して、普通はAvenidaが広く、自動車通行では優先道路であることが多い。
例外も多いから、運転する人は通りの名前だけで早合点しないように、慎重に標識に注意したい。

通りは線状のものだから、長大な通りだと街路名と番地ではどのあたりかよくわからないことがある。
そのばあい、面状である区名が役立つことがある。

リオデジャネイロ市にはAvenida Brasilという、上記郵便局のサイトによると56000番地があるので、56キロを超える長大な大通りがあるが、多くの区を貫通しているので、区名をつければ大通りのどのあたりか見当がつく利点がある。

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