リオ・オリンピックのゴルフコースでワニとカピバラ観察

2016年リオデジャネイロ・オリンピックのゴルフコースでワニに噛まれる恐れなしとコースプランナーは語る
Rio 2016 Olympic Golf Course Planners Say Alligators Won’t Bite
http://www.bloomberg.com/news/2013-10-17/rio-2016-olympic-golf-course-planners-say-alligators-won-t-bite.html

こういうニュースがあると、ブログのネタに事欠かない。
この見出しからして二つの驚きがある。
まず、ゴルフコースにワニがいるという第一の驚き、ゴルフがオリンピック種目となる第二の驚きである。
ゴルフの動向に詳しい人だったら、第二の驚きはなかっただろう。

ゴルフはブラジルでは珍しいスポーツである。
金がかかるスポーツだからだろう。

リオオリンピックのゴルフのオーガナイザーは、フェアウェイやグリーンをのたり歩くワニの危険はほとんど無いと表明した(there is little risk of alligator-like creatures)。

記事によると、ブラジル初めてのパブリックゴルフコースが作られ、2016年リオデジャネイロ・オリンピック大会で使用される。
コースが立地する、リオデジャネイロ市西部の下水の流れこむ潟湖(lagoon)には、アリゲーター(alligator)のなかまのカイマン(caiman)が6千匹あまり生息していると言われる。
カイマンは、クロコダイルよりはずっと小型でおとなしく(much smaller and more docile than crocodiles)、住宅域の増大による彼らの棲息地への人間の侵入によって、我々とのコンタクトは増えているが、危険は及ぼさないとみられている。

雨後の筍ならぬ、キノコのごとく近年増大する(have mushroomed in recent years)、Barra地区の住居コンドミニアムから出る下水に追いやられたワニの中には、ゴルフコースの池に引っ越しした連中がいる。

「ワニは夜行性であり、ゴルフプレーは昼間行われるから大丈夫」
国際ゴルフ連盟のエグゼクティブ・ディレクターのAnthony Scanlon氏は言う。
本当にそうだろうか。

ゴルフコースのグリーンに出てくる、水際に生息する動物はワニだけではない。
日本でけっこう人気者で、よく話題に出るカピバラ(en. capybara, po. capivara, es. carpincho)は、ワニより個体数は多く、遭遇する可能性は多いと思われる。
これは世界最大のげっ歯類であり、体は小型の豚くらい大きいが、草食でおとなしい。
カピバラが何十頭いたとしても、こいつらが群れになって追っかけてくるという事態はまず起こらないであろう。

しかし草食性であるために、土を掘り返したりグリーン荒らしをする危険があるらしい。
そういえばカピバラの鼻づらの上面は、土などを掘るためか、毛が生えていない固い部分がある。
というわけで、カピバラはワニより(ゴルフ実施への)リスクとみられている。

Bloomberg記事では触れてないが、野生カピバラには人にも感染る伝染病、紅斑熱(po. febre maculosa)を媒介するダニがついていることがあるので、かわい~となで回したりしないほうが良いと思う。

Scanlon氏は、ゴルフコースには野生動物は珍しくないと、フロリダのアリゲーターと、彼の生地オーストラリアのカンガルーを例にあげた。

“Where you have a natural green space like this it attracts wildlife, which is what you want,” Scanlon said.
“You want to create your own ecosystem.”
「自然のグリーンスペースがあれば、野生動物をひきつける。結構でないか。」Scanlon氏は言った。
「あなたはあなた独自のエコシステムを作りたいでしょう。」
わけのわからないことを言う人だ。

ゴルフがオリンピック種目となるのは実は初めてでなく、前回1904年大会から112年ぶりなんだそうだ。
男子女子それぞれ72ホールストロークプレーで行われる。

一つの国からは最多4名に制限されるが、世界のトッププレイヤー15人が無条件で参加して、それ以外の選手は、ひとつのフェデレーションは2名までの選手を推薦でき、60人のプレーヤーがトーナメントを競う。

庭園の池にワニが住みついた、リオのコンドミニアムがあるという話は、すでに聞いたことがある。
住民は注意して接しているからだろう、噛まれたという話は聞かない。

それよりも、ゴルフコースのような、景色のよく水場もある面積のまとまった、農業生産の行われていない遊休的な造成地は、オリンピックが終わってしまったら、ワニどころではなくもっとワイルドな、土地よこせ運動(Movimento Sem Terra = 土地なし運動、Movimento Sem Teto = 屋根なし運動)の格好の侵入地になるのではないかと心配してしまう。

土地よこせ運動の団体はいろいろあるが、一番有名なのは MST – Movimento dos trabalhadores rurais Sem Terra 土地なし農村労働者運動である。
今調べたら、http://www.mst.org.br/ という、予想通り色調は真っ赤だが、予想よりずっと立派なサイトがあるのにびっくりした。
活動資金は豊富そうである。

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