世界遺産富士山へ自転車で逢い引き

近所に自転車屋があるのだが、そのウインドウガラスに、Fujiのマークが貼られた。
Fuji自転車は、ブラジルでも有名ブランドのようだ。

今月は他でもない日本の象徴、霊峰富士と神聖視される富士山の、世界遺産(Patrimônio Mundial)登録のニュースがあった。
富士山は、間違いなく外国人に最も知られる日本の映像の一つだ。
登山者の増加で環境破壊が心配されているが、まずはめでたいことである。
これをきっかけに環境浄化に努めてほしいものだ。
勢いづいて休眠から醒めて噴火などしてもらっては困る。

二つのフジから、急に思い出したことがある。

かなり昔にブラジリアへ行った。
ブラジリア近郊を走っていたら、”Motel Fujiyama”の文字が見えた。
ポルトガル語では、アクセントは「テ」にある。
だから、モーテルでなく、どちらかと言うとモテールである。

同乗者が説明してくれた。
“Foge e ama”
なるほどね。

fugirは逃げるという動詞、amarは愛するという動詞だ。
日本語に訳すと、逢引? 密会? 逃避行? まあどうでもよい。
「逃げて愛する」、その三人称単数現在形が”Foge e ama”というわけだ。
二人称命令形も同じ形だから、そう解釈すると、「逃げて愛せよ」だ。

ポルトガル語のアクセントのないeの音価はしばしばiとなり、geとjiは等しく、またiとyは両方ともiの音価を持つので、
Fujiyama -> Foge e ama
と変化したのだろうが、本当にそうなのかはわからない。

google検索すると、モテル・フジヤマはひとつだけでない。
そして、Fujiyamaでなく、Fujiamaという綴りが多い。
先に書いたように、iもyもiの音価を持つから、一つにつづまったのだろう。

Brasília – DF 連邦区ブラジリア
Candangolândia – DF 連邦区カンダンゴランジア
Belém – PA パラ州ベレン
Petrópolis – RJ リオデジャネイロ州ペトロポリス
Miranorte – TO トカンチンス州ミラノルテ

チェーン店ではないようだから、富士山の名前を逢引モテルの名前に拝借するアイデアを思いついた人が、各地に複数いたのだろう。

google.co.jpで”fujiama”と入力して、
「次の検索結果を表示しています: fujiyama
元の検索キーワード: fujiama」
と表示されたら、元の検索キーワードである”fujiama”をクリックする。
一番上に出るのが”Fujiama – Wikipedia”、これはsicilianu シチリア語の見出し語だ。
すぐ下に「fujiama の画像検索結果」が出るのだが、まぎれもない富士山の写真である。

富士山で逢い引きなら、怪しげだがまだ危険はない。
禁断の恋に悩み、果てに樹海で心中、なんてことにならないように。
ブラジルならその心配はないか。

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