サンパウロのカーニバル採点発表会で乱入狼藉騒ぎ

カーニバルのリオデジャネイロやサンパウロのサンバパレード(desfile de samba)は、エスコーラ・デ・サンバ(escola de samba – サンバ学校と言うよりサンバ会派といったら良いか?)がパフォーマンスを競う形式で行われる。
体操競技やフィギュアスケートのような採点競技に近いわけだ。

サンパウロのカーニバル特別グループ(Grupo Especial – つまりAグループ)の採点発表会(apuração das notas)が、カーニバル最終日である2012年2月21日火曜日午後に、サンパウロ・アニェンビ(Anhembi)のサンボドロモ(Sambódromo – サンバ会場)で行われた。

採点発表が進んで、そろそろチャンピオン(campeã)が決まるころ、客席で騒ぎが起き、乱入した狼藉者が、まだ発表以前の採点用紙をつかみ取り、破り捨ててしまった。
採点発表会は中止され、チャンピオンの発表は延期された。

山車置き場では放火のためか、煙が上がった。
幸い消防団がただちに鎮火したが、山車一台が焼けた。

特別グループ所属各エスコーラの会長12名が協議・投票して、賛成7票反対5票と、かなりきわどい結果で、場内乱入直前の時点で最高点を取っていたモシダーデ・アレグレ(Mocidade Alegre)を2012年のチャンピオンとすることを決定した。
結果発表は午後11時にずれ込み、最高に盛り上がるはずの祝勝会は、ケチがついてすっきりしない決定方法になってしまったこともあり、いたって湿った雰囲気になってしまった。

2012年2月22日の報道によると、民事警察の捜査官は、この場内乱入は、張本人であるチアゴ・ファリアス(Tiago Ciro Tadeu Faria)一人の犯罪でなく、複数のエスコーラによって仕組まれたものでないかと疑って捜査している。

チアゴは、エスコーラの役員用の身分証明腕輪をつけて、インペリオ・デ・カザ・ヴェルデ(Império de Casa Verde)のシャツを着ていたのだが、インペリオ・デ・カザ・ヴェルデの会長は、チアゴは役員でも何でもなく、彼がどうして役員用の身分証明を手に入れたのか不明だ、とインタビューで答えていた。
ビデオには、昨日の採点発表会直前、複数のエスコーラ、トム・マヨール(Tom Maior), カミザ・ヴェルデ・イ・ブランコ(Camisa Verde e Branco), ヴァイ・ヴァイ(Vai-Vai), ペロラ・ネグラ(Pérola Negra), ガヴィオンイス・ダ・フィエル(Gaviões da Fiel)の役員たちが何か討論していて、インペリオ・デ・カザ・ヴェルデのシャツを着たチアゴがすぐそばにいたのが写っている。

乱入が一人だけでできるはずもなく、上に書いたエスコーラの役員や応援団が乱闘に加わっている。
ペロラ・ネグラとカミザ・ヴェルデ・イ・ブランコは二部へ転落する結果となった。

ジルベルト・カサビ(Gilberto Kassab)サンパウロ市長は、もしエスコーラの役員が騒動に関連しているようならそのような団体への市の予算を削る、これまでエスコーラのリーグに任せていた警備を、これからは市政府も責任をもって行いたい、と発言した。

入場者の限定された採点発表会のステージで起こった暴力ではあるが、危ない火器などは使われず、対人暴力もなかったのでけが人は出なかったのが幸いだった。
やはりブラジルにはエスコーラに命をかける乱暴者がいるのだと、私に変な感心を起こさせる事件であった。

灰の水曜日の2月22日に行われた採点発表会で、リオデジャネイロのチャンピオンはウニードス・ダ・チジューカ(Unidos da Tijuca)に決定した。

モシダーデ・アレグレのテーマ(enredo)は、今年生誕100年のバイア(Bahia)出身の作家ジョルジ・アマード(Jorge Amado)をオマージュしたものであった。
ウニードス・ダ・チジューカは、やはり今年生誕100年のペルナンブコ(Pernambuco)出身のポピュラー音楽家ルイス・ゴンザーガ(Luiz Gonzaga)を題材にした。

今週末にはサンパウロとリオで上位入賞エスコーラのサンバパレードが披露される。
四旬節に入ってもまだ少しカーニバルの余韻は続く。

2012年4月24日追加

22のエスコーラ・ジ・サンバ(escola de samba)全てが、採点発表会の安全確保不足のため罰金を課された。
grupo de acesso(2部)のエスコーラは1,900レアル、直接混乱に関わらなかったgrupo especial(1部)の7つのエスコーラは3,387レアル、混乱に直接加担した1部の7つのエスコーラは6,774レアル、という罰金額だった。

エスコーラImpério da Casa Verdeは、その関係者が一連の騒ぎの原因となり、採点用紙を破った主犯であったことから、2013年のサンパウロ市からの補助金をカットされる。
この金額は大きく、エスコーラは約70万レアルを受け取ることができなくなった。
インペリオ・ダ・カザ・ヴェルデにとっては大きな痛手となる。
いったい一つのエスコーラがカーニバルにいくら金を使うのかはわからないが、参加を辞退するようなこともあり得るのではないか。

(Globo Jornal Hoje
Edição do dia 12/04/2012 12/04/2012 14h41 – Atualizado em 12/04/2012 15h03
http://g1.globo.com/jornal-hoje/noticia/2012/04/escolas-de-samba-sao-multadas-por-tumulto-na-apuracao-em-sao-paulo.htmlを参考)

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