ブラジル医学生の選ぶ人気専門科目

ブラジルの大学の医学部はやはり6年であるが、卒業すれば国家試験などに通る必要なく医師として働くことができる。
しかし、例えば心臓科や婦人科などの専門医になるためには、新卒業生は病院で専門医について2年から5年研修医として学ばなければならない。
これはresidênciaと呼ばれ、病院の受け入れの空きをめぐって試験がある。

選択肢がある場合の常で、志望者が少ない空きに押し寄せる分野と、希望者が少なく楽に入れる分野が分かれる。
そして競争が激しい分野では、選抜試験がもうひとつの入試に例えられる。

サンパウロ大学(USP – Universidade de São Paulo)でレジデンシアの試験が行われた。
志望者が集まる分野は、皮膚科(dermatologia)16.31(志望者/定員)、眼科(oftalmologia)14.18、神経外科(neurocirurgia)14などだった。
サンパウロ連邦大学(UNIFESP – Universidade Federal de São Paulo)パウリスタ医学校では、皮膚科25.6、一般外科23.7、神経外科22.7と、かなり似た傾向だ。

UNIFESPのレジデンシア・コーディネーターGilmar Fernandes do Prado氏の分析では、専門医の人気には市場の影響が大きく、仕事に対する報酬が大きい分野に集中するという。

応募が少ない方は、USPで伝染病科(infectologia)0.14、UNIFESPで移動医学(medicina do tráfego)0.2などだ。

移動医学とは聞きなれない言葉だが、手段を問わず移動する人間の肉体的、精神的、社会的健康を維持し、同時にエコロジー的な調和を目的として、移動・移動手段と人間の相互作用を取り扱う医学専門分野という。

競争が激しい分野の顔ぶれは、外科関係はともかく、皮膚科や眼科など、あまり緊急手術や力仕事がなさそうで、都会で開業しやすそうな専門科目が選ばれているように思える。

日本で産婦人科のように、時間が不規則で重労働でしかも医療訴訟につながりやすそうな専門科が避けられるというが、少し似た現象がブラジルでもみられるわけだ。

( Globo Jornal Nacional 2011年11月28日放送記事から)

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