レッドカードは消費者保護法違反?

リオ・デ・ジャネイロ市から北へ160キロ余り、ミナス・ジェライス州のジュイス・ジ・フォーラ(Juiz de Fora)は、人口約52万人の、州で4番目に大きな堂々たる中核都市である。
3万5千人収容のスタジアムがあり、Tupi Football Clubという1912年創立、2010年CBFランキング104位のクラブがある。
その市議会が物笑いの種になりそうな審議会を開いた。

ある市会議員が、フットボールの退場規定、つまりレッドカードに異議を唱えたのが審議会の発端だった。
観客がプロフットボールの試合を入場料を払って観戦するということは、両チームで22人のプレーヤーが行う試合を楽しむ権利があるということである。
よって、レッドカードでプレーヤーが退場して22人が21人になってしまったら、消費者(=観客)の正当な権利が損なわれる、というのが発案議員の言い分だ。

FIFAの資格を持つ?審判が呼ばれて意見を求められたが、彼は現行ルールを支持した。
市議会議長はテレビのインタビューで、ルール改正はFIFAによって行われるものであり、市議会は決定権はないけれど審議をするだけだ、審議を行うのは自由である、というようなことを言っていた。

もっと他にやることはあるんじゃないの?と言いたくなる記事であった。

(Globo MGTV 2011年7月12日より)

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